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…鮮度落ちにも程がありますがご容赦くださいませ。
今回は、年内鉄道乗り納め!①年内鉄道乗り納め!②でご紹介した新潟地区のJR線を、
本年3月に行われるダイヤ改正を中心に考察していきたいと思います。
(尚、新潟支社の変更を全て取り上げる訳ではありませんのでご了承ください)

niigata.PNG
▲再掲になりますが新潟地区のJR路線図(上越新幹線・上越線は省略)。ご参考までに。

尚、ダイヤ改正の詳細は公式プレスリリース(新潟支社)をご覧ください。


~ ついに新潟に16連の新幹線がやって来る! ~

これまで、ホーム長等の関係で12連までの新幹線にしか対応していなかった、
上越新幹線の越後湯沢~新潟間についに16連の新幹線がやって来ます!

現在、上越新幹線の当該区間にやって来る車両は以下の3種類。

P1100642.JPG
▲200系10連。新潟に来る唯一の平屋建て。一部編成が登場時の塗装になっています。@新潟

P1100639.JPG
▲E1系12連。オール2階建てで「Max」の愛称がついています。民営化後初期に製造。@新潟

P1100641.JPG
▲E4系8連。オール2階建て新幹線の第2弾でこちらも「Max」の愛称がついています。@新潟

東北・山形・秋田・長野新幹線と比べると明らかに平均車齢の高い中古車墓場な訳ですが、
現状では12連までしか入線できず、Uターンラッシュの際には立ち客が出るほどの混雑ぶり。
それを解消すべく、16連まで入線可能にするのです。

で、今ご紹介した車両のラインナップだと「16連」という文字が見当たりませんが、
E4系8連を2編成連結して16連とするとのこと(因みに輸送定員は高速鉄道世界一!)。
E1系12連・E4系8連の一部運用がE4系16連に置換えられるようです。

ここで気になるのはE1系。現在、上越新幹線以外の運用を持っていないのです。
それがE4系に置換えられるのですから、その分のE1系はというと…廃車の可能性がある訳です。
(ただ、公式に廃車の話が出ている訳ではないので実際どうなるかは未知数です)

まぁ、帰省に上越新幹線を利用している身としては嬉しい話ではありますね。


~ 急行「きたぐに」の代替列車に疑問 ~

急行「きたぐに」がこのダイヤ改正で廃止される(多客期は臨時列車として運行)というのは、
鉄道ファンでなくともある程度ニュースで聞いた、という方もいらっしゃるでしょう。
理由としては「利用客数の減少」がJR西日本の定例記者会見で明らかにされています。

P1100603.JPG
▲廃止になる急行きたぐに。年内鉄道乗り納めの後、1/2に挽回して撮影した1枚。@亀田

…が、新潟地区内ではどうかというと、そこそこの需要があるのが実情なのです。
新潟ゆきは、新潟着が8:29。そう、新潟県民の朝の快適・速達通勤に役立っているのです。
夜間の利用客数減少を理由に、朝の快適通勤が奪われてしまうのでは問題です。

しかし、JR東日本新潟支社はその点をきちんと考えていました。
新潟ゆきの直江津→新潟について、代替列車の快速「おはよう信越」を運転するようです。
車両は快速「くびき野」でも使用されている485系6連の模様で、全席指定席

P1100593.JPG
▲着席が保証される全席指定席ので、ゆったりと通勤・通学ができますね。

急行が快速化されることで料金も安くなり、色々なメリットが発生。
これにて一安心一安心…かのように思われました(実際、一瞬僕もそう思いました)。

実は、サービスダウンになる部分が幾つか発生しているのです。

・全席指定席化に伴い、立席乗客が乗車できなくなる
 → 従来の急行「きたぐに」は自由席設定があり、立席でも乗車できました。
・新津~新潟間の自由席快速設定の消滅
 → これは明らかなサービスダウンと言えます。同じ快速でも自由席がなくなるのですから。
・亀田通過!
 → 細かい話ではありますが、急行「きたぐに」時代と比べると亀田が通過となっています。

要するに、立ってでも先を急ぎたい乗客が切り捨てられるような列車設定になっているのです。
新津→新潟の一般列車削減とも言えます(この距離で指定席料金を払う人はいないでしょう)。

ただ、後者に関しては「前後の普通列車をご利用ください」と言われても仕方ない気がします。
大体、大阪始発のこの快速を選んで利用するのは、遅延の可能性を考慮すると自滅行為で、
長岡始発の遅延の可能性が低い普通を利用するのが賢明なのです。

では、何故前者はこういう形になったのかと言えば、
快速「らくらくトレイン長岡」と体裁を揃えたかったという要素が大きいように思います。
この列車は、夜に新潟→長岡で運行されている着席定員制の快速電車で、使用車両も同じ。
快速「おはよう信越」運行開始に併せて直江津まで運転区間を延長して、
快速「らくらくトレイン信越」となる予定です(停車駅は「おはよう信越」より若干多くなっています)。

「1日1往復、直江津~新潟で着席定員制の快速電車を運行している」とすれば、
乗客にも分かりやすいですし、JRとしてもいいPR材料になるのではないでしょうか。
そのために、急行「きたぐに」時代の恩恵が一部受けられなくなってしまうのは残念ですが。

ところで、急行「きたぐに」について多客期の臨時列車運行が明言されていますが、
快速「おはよう信越」は当然「きたぐに」の運転ダイヤを踏襲しています。
臨時急行「きたぐに」運転時に、快速「おはよう信越」が運休となるのか?
はたまた、臨時急行「きたぐに」自体が新たな時刻で運行されるのか?
その点は「JR時刻表」の3月号で明らかになることでしょう。


~ 社会実験で増発!内野・吉田間は40分間隔に ~

以前twitterでもつぶやきましたが、新潟地区のJR線の基本運行パターン(日中)には、
新潟基準で1時間に遠距離・短距離・短距離の3本+αです。非常に覚えやすい。

・短距離=信越本線:新津(一部磐越西線直通)・白新線:豊栄・越後線:内野
・遠距離=信越本線:長岡以遠・白新線:新発田以遠・越後線:吉田以遠
・α=信越本線:特急「北越」、快速「くびき野」・白新線:特急「いなほ」


ところが、新潟市との社会実験の一環で日中の越後線:内野~吉田間が増発され、
20分毎に内野ゆき・吉田ゆきが交互に運行されるダイヤとなります。
社会実験は3年間とのことで、効果があるのかどうか今後も見守りたいところです。

但し注意が必要なのは、吉田ゆきが60分間隔から40分間隔になること。
単純な「増発」ではないので、従来の時刻に駅に行くと20分近く待たされる場合があります。
まぁこれは短期的な問題(要は慣れ)ですから告知さえ十分ならば問題ありませんね。


一番大きなトピックが、立場によって割れる今回の新潟地区のJR線ダイヤ改正。

・鉄道ファン・信越本線利用者 … 急行「きたぐに」廃止・快速「おはよう信越」新設
・越後線利用者 … 内野~吉田間増発
・県外(主に関東)からの利用者 … 上越新幹線一部16連化

鉄道ファンからするとついつい急行「きたぐに」・寝台特急「日本海」に目が行ってしまいますが、
今回ご紹介しなかった事項も含めてこの改正が吉と出るか否か、見守っていきたいと思います。

P1100538.JPG
▲お別れは、ダイヤ改正でワンマン運用が増える新潟~新津間の運用に就くE127系で。

ではでは。
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無題
御存知ないようですが…。
E1系とE4系は2016年を目処に廃止となりますよ。但し、こちらも他車転入とのことですから、中古市場なのは変わらずといったところでしょうか。
yamakeso 2012/01/06(Fri)18:12:26 編集
Re:無題
Max系は全廃ですか…。
早いように感じますが、新幹線だけに耐用年数は短いのかも知れませんね。
ご指摘ありがとうございます。

上越新幹線の中古市場状態についてですが、
個人的にも東京駅で隣のホームに停車しているE2系は恨めしいですね。
「なんで新潟に来ないんだよ!」と(笑)。
【2012/01/06 23:01】
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