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先日、石勝線で発生した特急「スーパーおおぞら」の火災事故。
推進軸の落下が原因と推測されているようですが、全容が見えるには時間がかかりそうですね。

この事故自体が発生した原因は鉄道側にあるのかも知れませんし、
或いは製造会社側、それとも置き石なのかも分かりません(素人には、という話ですが)。

しかし、この事故の被害拡大の原因はJRにあると思われます。
避難誘導の遅れやマニュアルの不備がメディアに指摘されていますね。
何でも、「火元を乗務員が確認してから避難誘導」というマニュアルに忠実に則ったため、
煙で火元を確認できなかった乗務員は避難誘導できなかった、と。

TVのインタビューを受けていた乗客の顔は煙で黒く、「地獄かと思った」
「若者が乗務員指示を無視して避難しなければ今頃は燻製だ」といったコメントも聞かれました。
死者が出てもおかしくない状況だったのではないでしょうか?

ここで、過去の鉄道事故を振り返ってみたいと思います。

1972年に、北陸トンネル火災事故が発生しています。
トンネル内を走行中の列車から火災が発生した為規定に則って非常停止、
消火活動に努めたものの多くの死者を出してしまいました。
この事故を契機として、抜本的な防火対策に乗り出すことになる訳ですが…。

実は、1969年に同じ場所で同様の火災が起きているんですよね。
そのときは、運転士と車掌の「トンネル内で停止したら避難上危険」という判断から、
当時の「火災時は緊急停止」という規程を無視してトンネルから脱出、被害も軽微なものでした。
当時のメディアは、この英断を称える報道が多かったのですが、
国鉄はこの乗務員を「規定違反」として罰則を与えるのです。
そして、このときに規程を改正する動きはありませんでした。

この事例から分かるのは、「マニュアルの遵守は柔軟性を失う」ということではないでしょうか。

ある芸能人が経験した話ですが、
撮影の打ち上げ用に1人でハンバーガーを100個購入したところ、
店員に「店内でお召し上がりですか?」と訊かれたそうで。
「そんな訳ないだろ」と立腹したら、「マニュアルで決まっておりますので」と言われたそうです。
マニュアルべったりなのはやはり考えものですね。

もう少し言いたいことはあるのですが、それはまた次回に回しましょう。
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