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都営バス10系統巡り①都営バス10系統巡り②の続きでございます。
(行程表等の全体概要は①をご覧ください)


草63 巣鴨駅経由 浅草寿町

西巣鴨の[草63]の停留所に着くと、早速巣鴨営業所の個性を垣間見ることができました。
(②の記事に、早稲田営業所担当・[池86]の時刻表写真を掲載しておりますので参考までに)

P1100856.JPG
▲枠組みこそ同じものの、色遣い・フォントの違いには一瞬ビビってしまいました…。@西巣鴨

個人的には嫌いなフォントなのですが、文字が太い・大きいというのは、
「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地域独特の配慮と言えるのかも知れません。
「年末・年始」「お彼岸」「浅草での祭事」にて大幅なダイヤの乱れを伴います」という案内も、
その路線独特の事情が見えてくる面白い観察ポイントですね。
([反96]は、クリスマスの時期になると六本木けやき坂でのイルミネーションで遅延が生じますね)

P1100857.JPG
▲運転台側についているのはあの「てづくり局番」?@西巣鴨

初回提示編再検証編新展開編の3回に渡って本ブログで取り上げた「てづくり局番」。
コメントにて、「渋谷営業所だけではなく巣鴨営業所にもある」と教えて頂いたのですが、
見たのはこれが初めて。渋谷営業所のそれとは紙の掲出方法が違いますね。
(以下の比較は見た目による所感なので、実際の掲出方法とは異なるかも知れません)

・渋谷営業所:A4ぐらいの紙にラミネート加工orクリアファイルに入れて運転台前に置く
・巣鴨営業所:B5ぐらいの紙をそのまま運転台前に貼る

で、これを見る限り巣鴨営業所ではこの「てづくり局番」に本気なようにも思えるのですが、
運転窓右下部にシールによる局番表示が全営業所・支所で展開されており今後に注目ですね。
(あれ?でも、渋谷営業所に導入された最新のW代車にも「てづくり局番」があったような…?)

さて、巣鴨営業所のお年寄り向けの"思いやり"は、自動放送にも見られました。
渋谷営業所では、(僕の知る限り)渋谷駅発車時の放送以外ではこの類の放送は入りません。

・左に曲がりますので、ご注意ください。(東洋大学前→白山上)
・この先、急な下り坂がございます。お立ちのお客様は、つり革・手すりにおつかまりください。
(千駄木一丁目→団子坂下)

特に「左に曲がります」は秀逸。バス停発車から左折交差点まで距離があることを見込んで、
広告放送等を全て終えてから「左に曲がります」と案内が入るのです。

乗務員の方の接客も懇切丁寧、と判断できるほどの会話量はありませんでしたが、明るい感じ。
巣鴨営業所は総合的に好印象な営業所、と自分の中で位置づけられてよかったです。


草41 浅草寿町

荒川四丁目で乗り換えなのですが、これがまた曲者。
[草41][草63][草64]と、いずれも浅草方面に向かうバスが集結するのですが、
どの系統も経由地が異なる上、[草41]に至ってはのりばも違う場所にあるのです。

・[草41]鶯谷駅前・入谷鬼子母神・浅草公園六区経由 浅草寿町ゆき
・[草63]荒川区役所前・三ノ輪駅前・浅草公園六区経由 浅草寿町ゆき
・[草64]荒川区役所前・東武浅草駅前経由 浅草雷門ゆき

入谷鬼子母神は東京メトロ日比谷線・入谷駅、
浅草公園六区はなんとつくばエクスプレス・浅草駅への乗り換え案内が放送されます。

で、今回乗るのはそののりばが違う[草41]。「交差点を渡るだけ」なのですが…。

P1100863.JPG
▲陸橋の下を渡らなければなりません。しかも不気味なほど人気がないのです(車は多い)。

もっと不思議なのは、人気がないのは本当にその交差点近辺だけで、
通りを出るとすぐ人気が戻ってくることです。これは気のせいかな、とも思いますが。
さりげなく、「のりかえ案内図」の左上に交番が書かれている辺り、迷うこと前提ですね(笑)

待つこと数分、バスが現れました。

P1100866.JPG
▲中型バスによる運行。中型バスって、何気に数カ月ぶりの乗車かも…。@荒川四丁目

この系統の反対側の終点は他の都営バス系統に乗り換えられない盲腸線的な感じで、
その名を「足立梅田町」といいます。梅田というとどうしても大阪の方が連想されますね。
実際問題、両者の地名の由来は共に同じ「埋田」です。

大阪の方は、江戸時代以前は低湿地帯だった場所に泥土を埋め立て田畑地を開いたことから、
このように呼ばれたそうです。ところが後に、字面が悪いことから、
付近の綱敷天神社・露天神社にゆかりのあった梅から文字を借りて「梅田」となったそうな。
この「梅」は間違いなく成功でしょうね、「キタの埋田とミナミの難波」なんてしゃれになりません。

一方の足立の梅田は、元々海に面した河口付近の沿岸地帯だったようです(風土記より)。
そこに堆積物が広がったのを埋め立てて新田を開いたことから「埋田」に。
やはりこちらも字面の問題から、美化されて現在の「梅田」という表記になっています。

とすると、足立梅田町の近くにある梅島についても「島を埋めた?」と考えたくなるものですが、
梅島の地名の歴史は意外と浅く、明治22年の町村合併までしか遡りません。
梅田村・島根村等を合併したことから、両方の村の頭文字をとって「梅島」となったのです。

…と、ここまで都営バスと関係ない話でお茶を濁しているのはネタがないからです(笑)
いや、千住営業所の担う[草41]、乗務員さんに愛想も運転技術も感じられないものですから…。
(運転技術は、主に乗り心地的な意味で。大型車の右折・左折技術には全運転士に脱帽です)


次回は、終点・浅草寿町で見られた温かい光景(?)から話を始めてみます。ではでは。
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