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本日、弊ブログを確認したところカウンターが「3939」となっておりました。
「サンキューサンキュー」ですね。皆様のご訪問、誠に感謝しております。

さて、昨日は東武スペーシアのデザインを考察してみました。
ALWAYS ~三丁目の本屋~でも取り上げられていますので、併せてどうぞ。
(トラックバックをしたかったのですが、忍者ブログではサービスを終了しており…)

今回は昨日ご紹介した鉄道ファンの鉄道ニュースのニュース2つのうちもう1つ、
久留里線にキハE130形を導入へ」を特集します。
尚、公式プレスリリースをご覧になってから本記事を読まれることを強く推奨致します。


~久留里線近代化・効率化の鍵を握る新車~

久留里線と言えば、他線区では活躍していない形式の気動車が活躍しており、
今回の新型車両導入のニュースは半ばショックな側面がありました。
(久留里線に乗ったことないのですが、今度乗らないとなぁ…)

が、更に驚いたことに、この新型車両の導入は色々な意味を併せ持つのです。
こちらのプレスリリース(車両とは別です)の内容の説明になりますが、どうぞご覧ください。


① 保安装置の近代化

久留里線で現在、なんとタブレット閉塞方式を採用しているようです。
ざっくり言うとこれは、「タブレット」という輪っかのようなものがないと、
特定の区間を列車が通行できないようにするという閉塞方式です。
タブレットは1区間につき1つしかないので、理論上は両側から列車が同時進入できず、
安全運行が確保されます…が、普通の(信号を用いた)方式より信用度が低いという問題が。

それがなんと、2012年3月のダイヤ改正より特殊自動閉塞方式に更新されることに。
「特殊」とはありますが要は普通の信号を使ったものです(信号は駅にしかありませんが)。

保安方式と共に、車両側も保安度を向上させるという狙いがキハE130形にはありそうです。


② 運用の効率化

新型車両のプレスリリースを読むと、ある点に気づきます。

現在使用している気動車(キハ30形、キハ37形、キハ38形)の車両老朽化に伴い、 
新型気動車キハE130形10両を2012年度中に導入し、車両の置き換えを行います。 

とありますが、現在使用されている気動車はというと、

・キハ30形(両運転台) … 3両
・キハ37形(片運転台) … 3両
・キハ38形(片運転台) … 7両

ということで、計13両。減車が行われているのは明白です。

ここでダイヤ改正のプレスリリースを見ると、

一部列車の運転区間と編成両数をお客さまのご利用状況に合わせて変更します。 

というお得意の減便・減車の暗示が出ています。久留里線も儲からないんでしょうね。

更に、新型気動車キハE130形は全車両が両運転台で登場予定。
両運転台・片運転台の意味は読んで字の如くなのですが、
非常にざっくりした話では「1両編成で運転できるか否か」ということです。
両運転台は1両編成で運転できる=減車・増車が容易にできるんですね。

車両の統一・減便減車・柔軟性ある運用という効率化を一気に実現させる。
その課題をE130形は背負っていると言えるのではないでしょうか。


~気動車には力を入れないJR東日本~

このように、久留里線に非常に大きな効果をもたらすE130形。
さて、そのデザインは?というと、これが非常に残念と言わざるを得ない仕上がりです。
そもそも、JR東日本は気動車のデザインに力を入れる気がまるでないようで、

P1070391.JPG
▲旧世代気動車を一気に置換したキハ110形。デザインは非常に素っ気ない。@甲斐小泉

PICT0735.JPG
▲キハE130形の2扉版とも言えるキハE120形。デザインはほぼ同じ。@新潟

P1070515.JPG
▲環境保護に貢献する革新的技術を採用したキハE200形。だがデザインは…。@野辺山

とまぁ、こういう推移を辿っている訳であります。一貫してダサい。
(全席指定席の観光用快速に充当されるHB-E300系はそれなりのデザインですが…)

プレスリリースに「外装デザインは現在検討中です」とは書いてありますが、
どうせ変わるのは配色ぐらいのものでしょうから、改善は期待していません。
キハE130形は灯具配置が現状のままでは絶対ダサさの拭えないデザインだからです。

列車の先頭部は「顔」とも言われるように、人間の顔のように認識することができます。
とりわけ、前照灯・尾灯・識別灯等の灯具は、人間の目のように認識されるのです。

P1090658.JPG
▲このことを最も意識した西武30000系。スカート部までを顔と認識させています。@下井草

P1090032.JPG
▲「つり目」と言われる灯具配置は、いかつい印象を与えます。人間と同じですね。@西荻窪

ところが、JR東日本の気動車は灯具が一貫して下部に存在せず、
存在感がある訳でもなく、先頭部の形状もとりわけ凝ったものではない。
非常に顔として認識しにくいデザインなのです。
結果として、「ダサい」という印象を与えてしまうのではないかと思います。

キハE120系以降の気動車デザインがJR東日本のスタンダードになりつつありますが、
個人的には大して魅力的でもないデザインが何故採用され続けているのか疑問でなりません。

尚色合いについては(現行プレスリリースでは)、
現在の久留里線で活躍する車両の色を受け継いでおり、文脈は読めていると言えます。
ただ、青・白がないせいなのか色自体の問題なのか、鮮やかさに欠ける気がしますね。

最終的に実車はどういう形で出るのか、期待半分・不安半分で待つこととしましょう。
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