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だいぶ前、京都・大阪間を結ぶ京阪電車で臨時「ターフィー号」が運行されました。
これは、京都競馬場で開催される京阪杯に合わせて、
大阪側の淀屋橋~京橋の各駅から京都競馬場の最寄駅・淀までノンストップで結ぶもの。
現行ダイヤの最速種別: 特 急 の停車駅である枚方市・樟葉も通過する、画期的な列車です。

が、ここで「あれ?」と思われる方もいるのではないでしょうか?
京阪電車の京都競馬場輸送対策は既に存在するのです。
それが、本ブログの初期の記事でご紹介した 急 行   淀 
午前中に淀ゆきが5本、午後に淀始発が3本、淀屋橋発着で運転されています。

P1040336.JPG
特 急 に抜かれはするけど終点まで先着、という些か歯痒いダイヤ。@八幡市

では、この状況で新たに臨時列車を設定する意図はというと、
競馬場利用者の集客と鉄道ファンの集客が考えられます。

競馬場利用者としては、
車内でスポーツ誌の記者が行う初心者向けのレクチャーが非常に意義深いと思います。
また、"ノンストップ"ということで、やはり「速い」という印象もあるのでしょう。
ですが、「"ノンストップ"=速い」は大嘘だということをここで明言しなくてはいけません。

ということで、今回の臨時「ターフィー号」のダイヤグラムをここで提示しましょう。

turfy.PNG
▲いつものように桃色線が臨時列車を示します。

尚、時刻・待避等の情報は、
京阪の公式発表及び個人ブログ「京阪特急9003Fの鉄活記Ⅱ」の記事を参考に、
独自で推測したものを採用しております(実際の運行状況とは異なる場合があります)。

ここで衝撃なのは、なんと 特 急 に追い抜かれるということです。それも駅ではない場所で。
つまるところ、複々線区間(実質的に京橋~萱島)で追い抜きが行われているのです。

種明かしをすると、ターフィー号は京橋から急行線で走行しているのですが、
守口市の手前で緩行線に転線。急行線を走行している 特 急 に抜かれてしまうのです。
その結果、ターフィー号を抜く 特 急 に乗車・枚方市で 普 通 に乗り換えるのと比べて、
4分しか先行しない、もはや名ばかり以外の何者でもない"ノンストップ"になっているのです。
(因みに 急 行   淀  よりも運転時分が長くかかってしまっています)

つまるところ、「ターフィー号」の列車としての実用性はほぼゼロと言えるでしょう。
初心者以外の競馬場利用者にとっては 急 行   淀  に乗る方がよほどいいのです。

とすると、次に考えたいのは鉄道ファンの立場ですが、それは次回の記事に回します。
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アホほど忙しい日々が過ぎ去り、暇人になりつつあるKeihan7203Fです。
要するに、文化祭が終わったんですね。結果はアレでしたが、充実していたと思います。

さて、予告の通り京阪電車の新塗装を考えます。

まず、(個人的には衝撃的だった)改善策を見てみます。

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広岡 友紀

毎日新聞社 2011-09-29
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こちらの書籍、僕は衝動買いしてしまったのですが、決してお薦めはしません。

・(正)枚方市→(誤)牧方市、(正)鴨東線(おうとうせん)→(誤)鴨東線(こうとうせん)
・車両写真が全て旧塗装(10000系・9000系・8000系は消滅済)

まぁ、こういうどうしようもない本です(ここまで酷評するのも考えものですが)。

この本によると、

上半分のみを8000系をエレガントレッド、3000系をエレガントブルー、他車をレストグリーンにして、帯と下半色をスマートシルバーとアーバンホワイトに統一してはどうだろう。

とあります。ということで、実際の写真を加工したものを並べてみましょう。
使い慣れない画像編集ソフトを無理矢理使ったので、雑になりますがご了承を。

まずは塗装が現行色と提案色で変わらない3000系から。

P1040179.JPG
▲何故か行先無表示ですが 普 通  淀屋橋 です。濃紺に銀は似合いますね。@萱島

まぁこれは反論の余地がないとして、続いては一般色。

P104034.JPG
急 行   淀  回 送     。新鮮味に欠けますね…。@淀

あまりに目立ちすぎると痛いのですが、かといって無彩色も地味過ぎますね。
せめて抹茶色(≠真っ茶色)ぐらいの彩りは欲しいものです。

そして一番ダサさを感じたのは特急色。

42cc3077.JPG
▲衝撃的に似合わない。やはり伝統色(黄色系)を捨ててはいけませんね。

結論として、「これぐらいなら現行の新塗装の方がまだいい」と言えるのではないでしょうか?
と思える訳ですが、はっきり言って新塗装が云々という議論は一過性のもののように思えます。
要するに、旧来の色に親しみを持った人がいるからこそ、発生する議論なんですね。

今後数十年間で、2200系・2400系・2600系・5000系が消滅していくとすれば、
だいぶこうした議論も沈静化していくと思いますし、
7000系が廃車される頃になったらこういう議論は恐らく消滅するでしょう。
7200系以降の車両には、新塗装が十二分に馴染んでいますから。

という、自分では新しい意見を出せない言い訳を述べて今回は終わりにします。
個人的には、次の新車(H23年度末に登場?)がどういう形で登場するのか、
期待半分・不安半分で待つことにしています。

そろそろ7203F特集組まないとなぁ…って言ってるの何回目だろう…。
今回は、前回の記事で16192さんと話題になっている京阪電車の塗装を考えます。
(今までのフリは何だったのか、という話ですが…)

激しくコケた中之島線開業(2008年)、開業100周年(2010年)を機に、
従来の伝統色をやめて新塗色を採用することとなった京阪電車。

従来の色は主に2パターン。 特 急 とその他(一般)、という感じです。

P1040420.JPG
カーマインレッドマンダリンオレンジのツートンカラーが実に鮮やかな特急色。

P1040416.JPG
深草色がお馴染みの一般色。この写真の6007Fは入場済、新塗装化の予定。

そして新色は、一言で言えば「上下反転!」という印象を与えます。
特急色、一般色に、新たな装いとして'3000系色'とでも言うべきものが誕生しました。

P1040186.JPG
▲現在は、登場時から新塗装を装っている唯一の車両。
 エレガント・ブルースマート・シルバーアーバン・ホワイトがよく調和しています。

P1040194.JPG
▲赤・黄というおおまかなイメージを残しつつ、大胆にイメージを変えてきた特急色。
 エレガント・レッドエレガント・ゴールドエレガント・イエロー…。捻りがなさ過ぎる(涙)。

P1040401.JPG
▲そして賛否両論の一般色。緑は残しつつ、印象をがらりと変えてきましたね。
 レスト・グリーンフレッシュ・グリーンアーバン・ホワイトだそうです。

この新塗装の評判がよろしくない、と。主な批判としては、

・上半分が暗い色だと重く感じる
・一般色のフレッシュ・グリーンが痛々しい

といったものがあります。

関西では下半分=白という塗装が主流のようで、100年後もマルーンを貫きそうな阪急電車や、

P1030640.JPG
▲時代遅れな塗装…の筈なんですが、阪急は非常によく締まりますね。

関西ではイレギュラーな銀色電車がメジャーとなっている南海電車を除くと、

P1040789.JPG
▲南海のステンレスカーはもともと無塗装だったそうです。なんという殺風景な外観…。

結構一般的なのですが、あまり「上が重い」という印象は受けません。

P1040618.JPG
▲パステルカラーで上半分を軽く印象づけている阪神電車。9300系・5500系は好みです!

P1050666.JPG
▲側面の赤色が上部にまで及んでいないことが、重さを回避させているんでしょうな。

そんな中で京阪電車は「重い」という印象を受けます。
良く言えば非常にシャープで、その点3000系は非常に締まっていますね。

ただ、特急の赤は濃すぎる(渋すぎる)というのが個人的な印象で、あまり好感を持てません。
まぁ、特急は「エレガント・サルーン」ということで、上品な空間の演出に努めていますから、
その経過で赤を渋くする案が採用されたのかも知れませんね。

一方、フレッシュ・グリーンが痛いという問題はしばしば話題にあがります。
個人的には、初めて見た本物の新塗装が9000系だったこともあって、
ネットの写真で見るより締まっているなぁ、というのが正直な心象なのですが、
やはり旧型車両(特に2000系列)のフレッシュ・グリーンには強引なものがあるのも事実。

P1050246.JPG
▲'三井住友銀行色'等と揶揄される元凶がここにあるようにも思います…。

まぁ、こうした課題のある京阪電車の新塗装。
それにどう向きあうか、或いはどう改善できるのか。それは次回の記事に譲りましょう。
ではでは。
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