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こんばんは、最近寝不足なのか機嫌が悪くなりつつあるKeihan7203Fです。
(早く周囲に迷惑をかける前に体調を整えないとなぁ…と思いつつ夜更かしをしてしまうのです)

今回も、江戸川乱暴な都バス旅①江戸川乱暴な都バス旅②江戸川乱暴な都バス旅③の続き。
前回は、新小29乙系統の終点の謎を残したまま記事を終わらせましたね。


~ 商店街で賑わう沿線 ~

前回の記事を読まれた方は、「同潤会前」という停留所名に疑問を抱かれたのではないでしょうか?
要するに、「同潤会とはなんぞや?」ということなのですが。

同潤会は、戦前に関東大震災後の住宅復興を目的として設立されたようです。
同会が建設した鉄筋コンクリート造りの「同潤会アパート」は、東京のあちこちにありました。
(現在残存しているのは台東区の「上野下アパート」のみで、他のアパートは取り壊されましたが、
 表参道ヒルズの一角には安藤忠雄が「青山アパート」の雰囲気を再現した建物があります)

同会、実は木造の集合住宅も造っており、
同会が住宅建設・区画整理に関わった地域が新小29乙系統沿いにあるということなのです。
「同潤会」という存在は今でも地元の方の暮らしにも大きく関係しており、
新小29も通る「同潤会通り」や「同潤会病院」等にその名残があると言えるのではないでしょうか。

話を新小29乙に戻すと、この系統の沿線には様々な商店街が見られます。
同潤会通り沿いには「ハッピーロード七福商店街」「ニコニコ商店街」があり賑わいを見せるほか、
一之江駅前方面に左折すると「今井街道 しらさぎ通り」となりこちらも商店街の雰囲気。
この地域の商店街を巡る、なんて旅もいいかも知れませんね。


~ 末端感漂うその終点の正体は…? ~

前回の記事で謎を残して終わらせた「春江町」「春江町終点」の話。
いよいよ終点が近づき、「ピンポーン」という音と共に電光掲示板の表示が変わりました…。

P1110086.JPGP1110087.JPG
▲「春江町終点」はきちんとした停留所名だということが分かりました!

放送でもきちんと(?)「次は、春江町終点、終点でございます」と言っていました!
しかし、「春江町終点」が摩訶不思議な停留所名であることには変わりありませんね。

調べたところによると、もともとこの系統は春江町より先に足を伸ばしていたようなのですが、
運転区間を縮小して途中の「瑞江斎場」停留所止まりになったのだそうです。
しかし、並行している京成バスは瑞江斎場より先に行くことから利用者が混乱。
更に、斎場が終点=人生の終わりみたいで縁起が悪いということもあってか、
地元の方の「分かりやすく終点と呼べばいい」という意見により現在の停留所名になったんだとか。

P1110090.JPG
▲写真を撮影した場所が降車停留所、奥に簡素なロータリーと乗車停留所が。@春江町終点

更に不思議なのは、「春江町終点」は起点でもあること。
「終点に到着したバスは折り返すんだから当たり前だろ」と思われるでしょうが、
その起点でもあると同時に戸籍上・書類上の起終点表記における起点でもあるのです。
(半信半疑の方は是非都営バスのページでご確認頂ければと思います)

こうなったら「春江町終点始発のバスに乗るしかない!」と思った矢先、目に飛び込んだものは…。

P1110091.JPGP1110092.JPG
▲何なんだこの本数の少なさは…。因みにこのときの時刻は10:30ぐらいです。@春江町終点

えぇ、まぁ、終点に相応しい本数なのかも知れません(←意味不明)。
実際問題、この周辺を歩いても人を殆ど見ませんしバス車内もガラガラでしたし…納得です。


~ 足尾銅山鉱毒事件に通ずる理論 ~

次のバスは11:49、一時間以上待つのもアホらしいのでバスで来た道を一之江駅前まで戻ります。
バス停の名前にもなっている明和橋の下を流れるのは新中川

P1110095.JPG
▲沢山の船が浮かんでいますね。どういった船なのか気になります。

新中川があるからには当然中川がある訳なのですが、
新中川は戦前に起こった水害の反省として高砂で中川と分かれて、
江戸川(地名)で江戸川(河川名)と合流する形で開削が予定されていました。
しかし戦争によりそれを中断、以後家屋の立ち退き等を経て1963年に完成したんだとか。
(従って天然の川ではなく、実際1965年までは中川放水路と呼ばれていました)

この、「住民を立ち退きさせて公共物を完成させる」という日本の行政のスタイルは、
明治末期の足尾銅山鉱毒事件による谷中村民の立ち退きに始まり、
成田空港の建設でも同様の理論が罷り通っています…と、今日歴史の先生が仰っていました。


~ 区が支えるウォーキング ~

橋を渡り、間もなく一之江駅。ここで、歩道にあるマークが埋め込まれていることに気づきました。

P1110096.JPG
▲図らずとも青春っぽい一枚が撮れました(←自画自賛もいいところだ)。

で、左下。「健康の道」と書かれているのですが、特に道路自体に健康要素はありません。
これは、江戸川区がウォーキングや散策等を気軽に楽しめるようにとの計らいで、
区内約25箇所の道路・公園等を「健康の道」として整備するというもののようです。

自治体の福祉部等が健康の為の運動を啓発しているのはよく見られることですが、
この事業の主体は土木部計画課調整係ということで、ハード面で区民の健康を支えています。
他の自治体でもこのような運動が広がればいいですね。


今回はここまで、次回(最終回)は本当にバスに乗るだけの回になると思います(汗)
ではでは。
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