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Keihan7203F
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今回は、およそ半年ぶりの非交通系の話題をお届けしようと思います。
(交通系の話題を期待されていた皆様には申し訳ございませんが…)
先週の土曜日、XPのノートPCを畳んだところ衝撃が強すぎたようで、
その後起動しようとすると以下のエラーが出て起動してくれなくなってしまいました。
次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windowsを起動できませんでした。
C:\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM
オリジナル セットアップCD-ROMからWindowsセットアップを起動して、
このファイルを修復できます。
修復するには、最初の画面で'R'キーを押してください。
最初は「あ、オリジナル セットアップCD-ROM用意すれば余裕じゃん」なんて思ったものでした。
が、これが大きな間違いでした…。
ということで、自分の愚痴を交えながらこの問題に対する解決法をご紹介したいと思います。
※以下に示す方法はWindows XPに対する対処法を示したものです。他のOSには適用できません。
※以下に示す方法を実行されたことに対するいかなる結果にもKeihan7203Fは責任を負いません。
実行される場合はご自身の判断でお願い致します。
とりあえず「オリジナル セットアップCD-ROM」たるものを探してみます。
6年前に作った「バックアップCD」は見つかりましたが、オリジナルなんとやらは見つかりません。
どうやら、日本で市販されているPCには殆ど付属していないようです。
(が、一部のPCには付属しているようで、父が所有しているXPのVAIOには付属していました)
どうしようもないので、
いたずらに'R'キーを押す → エラー表示 → 'R'キー → エラー表示 → 'R' → エラー …
と、無限ループ状態になってしまったのです。
試しに、4枚あるうちのバックアップCD1枚をPCに挿して'R'キー。これもダメ。
この理由は後述しますが、CDに反応したとしてもCドライブのフォーマットを強要されるだけのようです。
…ということで、ビル・ゲイツの用意した方法は役に立たず。
意地でも買い替えor修理依頼はしたくなったので、解決方法を模索することにしました…。
ということで別のPCで検索をかけると、「Knoppixを使いましょう」というサイトを発見。
Knoppixの意味も分からぬまま、公式サイトより最新版のKnoppix Ver.6.7.1をダウンロード。
空のCDを挿して、「~.iso」というファイルをフツーのソフトで空のCDにコピー。
そしてCDを、壊れかけのRadio、じゃなかったXPに挿す。これは行くか?行かないのか…?
ダメでした。
で、先述のサイト(ブログ)のコメント欄をよーく見ると…。
どうやら「~.iso」という形式のisoイメージファイルには独自の焼き方があるようで。
その焼き方に対応したソフトというのは色々あるのですが、
素人なんて恐らく人生最初で最後のiso操作になるだろう、無駄な機能なんて要らない。
と思っていると、こちらのページで案内されているソフトがまさに「isoをCDに焼くだけ」で、
操作も分かりやすい。大歓迎の気持ちでダウンロード・インストールしました。
そのISO RecorderというソフトでKnoppixのデータが入っているisoをCDに焼付け。
さぁ、今度こそ壊れかけの(略)できちんと起動してくれるに違いない!
はい、ダメでした。
理由は実に単純で、CDからPCを起動するように設定していなかったのです。
(つまり、前述のバックアップCDに関してもそれが理由で反応してくれなかったのです)
どういうことか。
基本的にPCはHDDから「Windows」等というOSを呼び出して起動させています。
ところが、今回はCDからPCを起動させたい。
そのためには、HDDの前にCDからOSを呼び出しに行くように設定しなければならないのです。
これにはBIOSというものの設定を変えなければならないのですが、
PC起動時にメーカーマーク(自分の場合はSHARPです)が出てきたら、
画面で指示されているキー(自分の場合は'F2'キーでした)を押せば設定画面に行けるようです。
(この辺りは、各PCの取扱説明書をご覧になるのが早いかと思います)
設定画面は基本的に英語ですが、勢いで当該設定画面を開きます。
(自分の場合は、「boot ~」を選択→HDD・CD・Floppyの三択クイズが出現したので確信しました)
これで、CDからOSを呼び出すように設定変更。設定を保存して、再度PCを起動させます。
(尚、ここで他の設定をむやみにいじると状況が悪化しますので絶対にいじらないでください)
やっとできた…!ペンギンの絵と共にエコーのかかった英語の音声が流れてKnoppix起動成功。
さて、Knoppixについて説明していませんでしたが、素人が非常にざっくり使ってみた所感はOSです。
そう、XPみたいな(多分この説明は間違っていますが、以下の作業ではこの程度の理解で十分)。
下の方にタスクバーが出ている構成等、似通っている部分は多いと言えそうです。
このKnoppixを起動させた目的は2つ。データのバックアップとXPの修復です。
まずはデータのバックアップから。一番左下のボタン、の右にあるフォルダのボタンをクリック。
(※以降、普通のPCであればダブルクリックするところはすべてシングルクリックで操作します)
するとフォルダが開けてきます。
データをコピーする前に、左側にある「hda1」等をクリック、中身を確認してC・Dドライブを特定します。
自分の場合はCドライブがhda1、Dドライブがhda2となっていました。
ここで外部のHDDを接続してコピー!しようとしたのですが…。
フリーズ。
Knoppixの難点はよくフリーズすること。
スペックの高いPCなら別ですが、自分のように7年半も働いているPCだとよくフリーズします。
対策としては、外部接続はPC起動前に済ませる・CDが落ち着くまで次の操作を加えない等、
割と基本的でありながら怠ってしまうようなことがらに気をつけるべきだと反省しました。
(いざフリーズしてしまったら、PCの電源ボタンで落とすより他はありません)
その後も幾度かのフリーズを乗り越えてコピーを続けましたが、一部データしかコピーできず。
不安が残ったので、別の方法でコピーをとることにしました。
それは、他のPCを利用して壊れたXPのHDDのデータを吸い上げる方法です。
HDDとUSBの変換端子を通販で買って、他のPCに接続。Windows上でデータコピーをするのです。
(ノーパソのHDDは裏側の蓋のネジを外すと現れます、この辺りも取説の確認を推奨します)
幸い、我が家には高速なWindows7がありましたので、比較的高速にコピーが済みました。
が、1つ大問題が発生。Cドライブが認識されない、開けないのです。よってコピーも不可能。
結局、最初の画面で言われたファイルだけではなくWindowsファイル全体が壊れているようです。
ここで先程のKnoppix君登場。彼を高速PCに挿して起動、先程のようにCドライブを確認します。
どうやらKnoppix君はきちんとCドライブを認識してくれたようです。良かった良かった…。
ということでコピー開始。したところ…。
とか言われてしまい撃沈。仕方ないので最低限必要なフォルダを精選してコピーしました。
この際、複数のフォルダ・ファイルを同時に選択することがあるかと思いますが、
'Ctrl'キーを押しながら当該フォルダ・ファイルにカーソルを当てると複数選択ができます。
クリックをしてしまうと当該フォルダに移動・当該ファイルを起動させることになるので注意です。
さて、ここからが正念場。XPをシステム的に回復させる段階です。
最初に紹介したサイトでは、Knoppixによる回復方法が提案されていましたが、問題が2点。
・コンソール(Knoppixのタスクバー左下にある黒い画面のボタン)が起動できない・フリーズする
・起動したとしても構文が難解で素人には理解できない
特に後者。変に入力した結果システムを決壊させては大変です。
どうやらLinux系の構文である以上、Windowsに精通されてる方でも理解はしにくいようです。
ということで別の方法を模索していると、XPの「回復コンソール」を作る、という方法が出現しました。
ところがこちら、Microsoftで公開されているデータがFloppy対応という使えないモノ。
「今時フロッピー対応のPCなんてあるかいなっ!」ということで、これをCDに焼く必要があります。
その方法についてはこちらのサイトにて詳しく解説されていますので是非ご覧ください。
CDに焼くデータはiso形式で出力される筈ですので、後は先述のISO Recorderで焼くだけ。
焼きあがったCDを壊れたXPに突っ込み、さぁ起動。
最初は画面の指示に従って'R'キー→'半角/全角'キー→'Y'キーを選択していきます。
ここまではMicrosoftの公式ページに書いてあることと一緒、次の画面はこれの筈だ!
Microsoft Windows XP(TM) 回復コンソール。
回復コンソールはシステムの修復と回復機能を提供します。
EXIT と入力すると、回復コンソールを終了し、コンピュータを再起動します。
1: C:\WINDOWS
どの Windows インストールにログオンしますか?(取り消すには Enter キーを押してください)_
ところが違った。「1: C:\WINDOWS(後略)」と出るべきところが「C:\>」としか出ないのです。
それで文字入力ができるようになっている、と。明らかにCドライブがおかしいんですね。
まずは「map」と入力、'Enter'キーを押します。
「mapコマンド」というもので、C・D・E(CD)ドライブがそれぞれどう認識されているのか確認。
容量・ファイルシステム(FAT32、NTFS等)等が表示されるのですが、やはりCだけ表示が異常です。
いよいよ本題。最初のサイトのコメント欄を参考に、「chkdsk /r」と入力、'Enter'キーを押します。
ざっくり言うと、この「chkdskコマンド」は「ドライブにおかしい所があったら直す」というもの。
これで後はチェックディスクを待つのみ、なのは稀で、大概以下のようなエラーが返されます。
AUTOCHK.EXEが見つかりませんでした。
AUTOCHK.EXEの場所のドライブ文字を含む完全なパスを入力してください。
この「autochk.exe」というのはPCによって入っている場所が異なり、
・C:\windows\system32\i386\AUTOCHK.EXE
・C:\windows\system32\AUTOCHK.EXE
・C:\windows\i386\AUTOCHK.EXE
等と様々な例が考えられるようですが、Cドライブが壊れている我がXPにこれらのパスは無駄。
全てについてエラーを返してしまいます。
仮にどれかが正解だったとしても、探し当てるのは至極面倒な作業。
ではどうするか。他のXPのPCから「autochk.exe」を移植すればいいのです。
自分の場合、自宅にXPのノーパソがもう1台あったのが幸いして入手には無理しませんでした。
これをCDに焼くことを考えるのですが、壊れたXPには既に回復コンソールのCDが挿してあります。
別のCDに焼いたところで、一緒に挿入できないようでは使えません。
ということで、再度回復コンソールのisoデータを作成する段階に戻って、
回復コンソールのデータをiso化する前に「autochk.exe」も入れてからiso化しました。
方法は簡単で、UltraISOで「win51」「win51ip」等を「新規ファイル」で取り込む際に、
一緒に「autochk.exe」も「新規ファイル」で取り込むのです。
これで回復コンソール+cautochk.exeの入ったisoデータができるので、CDに焼いて挿入。
先程と同じ経過を辿ってchkdsk /rをかけ、AUTOCHK.EXEのパスを入力します。
場所はCDドライブ直下になっているので、「E:\」等と入力→'Enter'キーを押す。
(「E」はCDドライブを示します、ご自身のPCで該当する記号は「mapコマンド」でご確認ください)
ようやくチェックディスクが始まりました。
進捗状況が%で表示されるのですが、これが一向に進みません。
自分のPCの場合、最終的には8時間ぐらいかかりました。ここは気長に待つのみ。
チェックディスクが完了したら、CDを抜く→「exit」と入力→'Enter'キー。これで再起動となります。
(CDを抜かないと、再度回復コンソールが起動するだけになってしまいます)
さて再起動。以前とは違って最初のエラー表示は出なくなりましたが、
通常より大きめのカーソルが表示→エラー表示→再起動→カーソル→…という無限ループに。
しかし、もう一度CDを挿して回復コンソールを立ち上げると変化が…!
画面が、所定の表示に変化したのです。
つまり、「どの Windows インストールにログオンしますか?」が表示されるようになったのです。
これは、少しだけではありますがXPが快方に向かっているということなのでしょう。
迷わず'1'キーを押下→'Enter'キーを押下!すると…。
Administrator のパスワードを入力してください:_
とおっしゃるのですが、当然素人にAdministratorのパスワードを設定した記憶はありません。
結論から言うと、設定した記憶がなければ何も入力する必要はないようです。
そのまま'Enter'キーを押下、間もなく「C:\WINDOWS>」と表示されます。
こうなると割と典型的な手法でも回復できるのでは?と思い、こちらのサイトを拝見。
ざっくり言うと、あるファイルを別のファイルに置き換えるという作業をしています。
サイトの指示に従ってコマンドを打ち込み、CDを抜いていざ再起動。
すると、無限ループではなく最初のエラー画面が出てしまいました。
もう一度CDを挿して先ほどと同様の操作を繰り返すと、ある問題点が。
Administratorのパスワードが変わってしまい、何も入力しないとエラーを返すようになったのです。
原因ははっきりしています。直前の操作が悪影響を及ぼしたに違いありません。
ということで、PCを落としてHDDを抜いてUSBに繋ぎ、先程の置換作業の逆を実行。
無事に作業前の状態に戻しました。
次にどうしたらよいか?今度はこちらのサイトにあたりました。
「直ぐにカーソルだけが出る」場合に「fixmbrコマンド」が有効とのことで、早速やってみることに。
これは、ざっくり言うと「ドライブを読み始める地点を変更する」というコマンドのようです。
(この辺りは自分も正確に理解している訳ではないので、詳しくはGoogle等でお調べください)
回復コンソールを立ち上げて、「fixmbr」と入力。確認メッセージが出るので'Y'キーを押下。
これが、我がXPを最終的に破滅へと追い込みました。
CDを抜いて再起動すると最初のエラーが表示されるだけ。
CDを挿して再起動すると「どの Windows インストールにログインしますか?」の表示が消滅。
怖くなって「chkdskコマンド」を実行すると、「解決できないエラーが1つ以上ありました」と返される。
もう万策尽きた、もうWindowsを最初からインストールし直そう、と自棄になりました。
ということで、初っ端に登場したバックアップCD(全4枚)の登場。
1枚目から順に、画面の指示に従って挿入していくとあら不思議。
1枚目の時点でエラーが発生し、「最初からやり直せ」等と言われてしまいました。この症例が2回。
3回目にようやく三度目の正直だったのか、無事に4枚目まで挿入完了。
Cドライブのデータは全部初期化され、Dドライブのデータは全部残るという結果になりました。
買ったばっかりのときの画面(初期設定画面)が出て、指示に従ってセットアップ、そしてログイン。
早速完全復活に向けて無線LANの設定をしようと思ったのですが、何度やってもエラーが発生。
無線管理ソフト上では「接続完了」となっているのに一切ネットにつながらないのです。
ここで、PC故障前から割とよく行なっていた操作を実行。
スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→コマンドプロンプトでコマンドプロンプトを起動して、
「ping XXX.XXX.XX.X(IPアドレス)」と入力して'Enter'キーを押下。
すると、普段は見かけない奇妙な文字化けを発見。まだXPは完全に復活していなかったのです。
解決策が見いだせなかったので、再度バックアップCDをPCに挿してXPを再インストール。
再び完全復活に向けて、まずはWindows Updateで一気に更新プログラムを導入したところ、
Windowsを起動したりアプリケーションを開けたりする度にエラーメッセージが出現。
しかもその瞬間、そのアプリケーションが強制終了するという無駄なおまけつき。
これでは作業もできたものではありません。
もうお分かりですね。もう1回XPをインストールし直したのです。もううんざり…。
結局Windows Updateに関しては、セキュリティソフトを以て肩代わりをさせるという方針にして、
更新プログラムは導入しないことにしました。Microsoft的には勿論推奨されないでしょうけどね…。
尚、自動更新のうざったい勧告を止めるのはスタート→コントロールパネル→自動更新でできます。
以上がKeihan7203Fの中学卒業+春休み前半戦の思い出です…。
興奮冷めやらぬうちに筆を執ったのでとりとめのない内容になってしまいましたが、
最後に自戒の意も込め同様の症状に悩まされている皆様に僭越ながらアドバイスをさせて頂きます。
・PCが壊れる前に、データのバックアップを必ず、こまめにされることを推奨します。
・PCが壊れる前に、「バックアップCD」の存在を確認しておくことを推奨します。
PCによっては購入時に付属されていたり、自分で作らねばならなかったり、色々です。
・回復コンソールのCDを作成する際は、最初から「autochk.exe」も同封されることを推奨します。
・「fixmbrコマンド」はダメ元で、最終手段で、というつもりで行なってください。
これに限らず、XPが故障した時点で修復は「ダメ元」の意識で行うと気が楽です(笑)
・今回の作業で作成されたKnoppixのCD・回復コンソールのCDは、
また同様の症状が現れるときのために大切に保管しておくことを推奨します。
こんなところでしょうか…とにかく苦労させられた1週間でした。
質問等ありましたらコメント欄まで…と言いたいところなのですが、
何せ素人なもので正しくお答えできる自信がありませんしこの記事の信憑性にも自信がありません。
質問しないでください、とは申し上げられませんが、Yahoo!知恵袋等を利用されることを推奨します。
それでは(明日からまた交通系の話題に戻れる…かな?)。
(交通系の話題を期待されていた皆様には申し訳ございませんが…)
先週の土曜日、XPのノートPCを畳んだところ衝撃が強すぎたようで、
その後起動しようとすると以下のエラーが出て起動してくれなくなってしまいました。
次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windowsを起動できませんでした。
C:\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM
オリジナル セットアップCD-ROMからWindowsセットアップを起動して、
このファイルを修復できます。
修復するには、最初の画面で'R'キーを押してください。
最初は「あ、オリジナル セットアップCD-ROM用意すれば余裕じゃん」なんて思ったものでした。
が、これが大きな間違いでした…。
ということで、自分の愚痴を交えながらこの問題に対する解決法をご紹介したいと思います。
※以下に示す方法はWindows XPに対する対処法を示したものです。他のOSには適用できません。
※以下に示す方法を実行されたことに対するいかなる結果にもKeihan7203Fは責任を負いません。
実行される場合はご自身の判断でお願い致します。
~ オリジナル セットアップCD-ROMってなんぞや? ~
とりあえず「オリジナル セットアップCD-ROM」たるものを探してみます。
6年前に作った「バックアップCD」は見つかりましたが、オリジナルなんとやらは見つかりません。
どうやら、日本で市販されているPCには殆ど付属していないようです。
(が、一部のPCには付属しているようで、父が所有しているXPのVAIOには付属していました)
どうしようもないので、
いたずらに'R'キーを押す → エラー表示 → 'R'キー → エラー表示 → 'R' → エラー …
と、無限ループ状態になってしまったのです。
試しに、4枚あるうちのバックアップCD1枚をPCに挿して'R'キー。これもダメ。
この理由は後述しますが、CDに反応したとしてもCドライブのフォーマットを強要されるだけのようです。
…ということで、ビル・ゲイツの用意した方法は役に立たず。
意地でも買い替えor修理依頼はしたくなったので、解決方法を模索することにしました…。
~ Knoppixを導入してみる ~
ということで別のPCで検索をかけると、「Knoppixを使いましょう」というサイトを発見。
Knoppixの意味も分からぬまま、公式サイトより最新版のKnoppix Ver.6.7.1をダウンロード。
空のCDを挿して、「~.iso」というファイルをフツーのソフトで空のCDにコピー。
そしてCDを、壊れかけのRadio、じゃなかったXPに挿す。これは行くか?行かないのか…?
ダメでした。
で、先述のサイト(ブログ)のコメント欄をよーく見ると…。
どうやら「~.iso」という形式のisoイメージファイルには独自の焼き方があるようで。
その焼き方に対応したソフトというのは色々あるのですが、
素人なんて恐らく人生最初で最後のiso操作になるだろう、無駄な機能なんて要らない。
と思っていると、こちらのページで案内されているソフトがまさに「isoをCDに焼くだけ」で、
操作も分かりやすい。大歓迎の気持ちでダウンロード・インストールしました。
そのISO RecorderというソフトでKnoppixのデータが入っているisoをCDに焼付け。
さぁ、今度こそ壊れかけの(略)できちんと起動してくれるに違いない!
はい、ダメでした。
理由は実に単純で、CDからPCを起動するように設定していなかったのです。
(つまり、前述のバックアップCDに関してもそれが理由で反応してくれなかったのです)
どういうことか。
基本的にPCはHDDから「Windows」等というOSを呼び出して起動させています。
ところが、今回はCDからPCを起動させたい。
そのためには、HDDの前にCDからOSを呼び出しに行くように設定しなければならないのです。
これにはBIOSというものの設定を変えなければならないのですが、
PC起動時にメーカーマーク(自分の場合はSHARPです)が出てきたら、
画面で指示されているキー(自分の場合は'F2'キーでした)を押せば設定画面に行けるようです。
(この辺りは、各PCの取扱説明書をご覧になるのが早いかと思います)
設定画面は基本的に英語ですが、勢いで当該設定画面を開きます。
(自分の場合は、「boot ~」を選択→HDD・CD・Floppyの三択クイズが出現したので確信しました)
これで、CDからOSを呼び出すように設定変更。設定を保存して、再度PCを起動させます。
(尚、ここで他の設定をむやみにいじると状況が悪化しますので絶対にいじらないでください)
やっとできた…!ペンギンの絵と共にエコーのかかった英語の音声が流れてKnoppix起動成功。
~ Knoppixがまた曲者! ~
さて、Knoppixについて説明していませんでしたが、素人が非常にざっくり使ってみた所感はOSです。
そう、XPみたいな(多分この説明は間違っていますが、以下の作業ではこの程度の理解で十分)。
下の方にタスクバーが出ている構成等、似通っている部分は多いと言えそうです。
このKnoppixを起動させた目的は2つ。データのバックアップとXPの修復です。
まずはデータのバックアップから。一番左下のボタン、の右にあるフォルダのボタンをクリック。
(※以降、普通のPCであればダブルクリックするところはすべてシングルクリックで操作します)
するとフォルダが開けてきます。
データをコピーする前に、左側にある「hda1」等をクリック、中身を確認してC・Dドライブを特定します。
自分の場合はCドライブがhda1、Dドライブがhda2となっていました。
ここで外部のHDDを接続してコピー!しようとしたのですが…。
フリーズ。
Knoppixの難点はよくフリーズすること。
スペックの高いPCなら別ですが、自分のように7年半も働いているPCだとよくフリーズします。
対策としては、外部接続はPC起動前に済ませる・CDが落ち着くまで次の操作を加えない等、
割と基本的でありながら怠ってしまうようなことがらに気をつけるべきだと反省しました。
(いざフリーズしてしまったら、PCの電源ボタンで落とすより他はありません)
その後も幾度かのフリーズを乗り越えてコピーを続けましたが、一部データしかコピーできず。
不安が残ったので、別の方法でコピーをとることにしました。
~ HDDの変換端子を購入する ~
それは、他のPCを利用して壊れたXPのHDDのデータを吸い上げる方法です。
HDDとUSBの変換端子を通販で買って、他のPCに接続。Windows上でデータコピーをするのです。
(ノーパソのHDDは裏側の蓋のネジを外すと現れます、この辺りも取説の確認を推奨します)
幸い、我が家には高速なWindows7がありましたので、比較的高速にコピーが済みました。
が、1つ大問題が発生。Cドライブが認識されない、開けないのです。よってコピーも不可能。
結局、最初の画面で言われたファイルだけではなくWindowsファイル全体が壊れているようです。
ここで先程のKnoppix君登場。彼を高速PCに挿して起動、先程のようにCドライブを確認します。
どうやらKnoppix君はきちんとCドライブを認識してくれたようです。良かった良かった…。
ということでコピー開始。したところ…。
所要時間:22時間50分
とか言われてしまい撃沈。仕方ないので最低限必要なフォルダを精選してコピーしました。
この際、複数のフォルダ・ファイルを同時に選択することがあるかと思いますが、
'Ctrl'キーを押しながら当該フォルダ・ファイルにカーソルを当てると複数選択ができます。
クリックをしてしまうと当該フォルダに移動・当該ファイルを起動させることになるので注意です。
~ XP「回復コンソール」の利用:異常発覚編 ~
さて、ここからが正念場。XPをシステム的に回復させる段階です。
最初に紹介したサイトでは、Knoppixによる回復方法が提案されていましたが、問題が2点。
・コンソール(Knoppixのタスクバー左下にある黒い画面のボタン)が起動できない・フリーズする
・起動したとしても構文が難解で素人には理解できない
特に後者。変に入力した結果システムを決壊させては大変です。
どうやらLinux系の構文である以上、Windowsに精通されてる方でも理解はしにくいようです。
ということで別の方法を模索していると、XPの「回復コンソール」を作る、という方法が出現しました。
ところがこちら、Microsoftで公開されているデータがFloppy対応という使えないモノ。
「今時フロッピー対応のPCなんてあるかいなっ!」ということで、これをCDに焼く必要があります。
その方法についてはこちらのサイトにて詳しく解説されていますので是非ご覧ください。
CDに焼くデータはiso形式で出力される筈ですので、後は先述のISO Recorderで焼くだけ。
焼きあがったCDを壊れたXPに突っ込み、さぁ起動。
最初は画面の指示に従って'R'キー→'半角/全角'キー→'Y'キーを選択していきます。
ここまではMicrosoftの公式ページに書いてあることと一緒、次の画面はこれの筈だ!
Microsoft Windows XP(TM) 回復コンソール。
回復コンソールはシステムの修復と回復機能を提供します。
EXIT と入力すると、回復コンソールを終了し、コンピュータを再起動します。
1: C:\WINDOWS
どの Windows インストールにログオンしますか?(取り消すには Enter キーを押してください)_
ところが違った。「1: C:\WINDOWS(後略)」と出るべきところが「C:\>」としか出ないのです。
それで文字入力ができるようになっている、と。明らかにCドライブがおかしいんですね。
まずは「map」と入力、'Enter'キーを押します。
「mapコマンド」というもので、C・D・E(CD)ドライブがそれぞれどう認識されているのか確認。
容量・ファイルシステム(FAT32、NTFS等)等が表示されるのですが、やはりCだけ表示が異常です。
~ XP「回復コンソール」の利用:チェックディスク編 ~
いよいよ本題。最初のサイトのコメント欄を参考に、「chkdsk /r」と入力、'Enter'キーを押します。
ざっくり言うと、この「chkdskコマンド」は「ドライブにおかしい所があったら直す」というもの。
これで後はチェックディスクを待つのみ、なのは稀で、大概以下のようなエラーが返されます。
AUTOCHK.EXEが見つかりませんでした。
AUTOCHK.EXEの場所のドライブ文字を含む完全なパスを入力してください。
この「autochk.exe」というのはPCによって入っている場所が異なり、
・C:\windows\system32\i386\AUTOCHK.EXE
・C:\windows\system32\AUTOCHK.EXE
・C:\windows\i386\AUTOCHK.EXE
等と様々な例が考えられるようですが、Cドライブが壊れている我がXPにこれらのパスは無駄。
全てについてエラーを返してしまいます。
仮にどれかが正解だったとしても、探し当てるのは至極面倒な作業。
ではどうするか。他のXPのPCから「autochk.exe」を移植すればいいのです。
自分の場合、自宅にXPのノーパソがもう1台あったのが幸いして入手には無理しませんでした。
これをCDに焼くことを考えるのですが、壊れたXPには既に回復コンソールのCDが挿してあります。
別のCDに焼いたところで、一緒に挿入できないようでは使えません。
ということで、再度回復コンソールのisoデータを作成する段階に戻って、
回復コンソールのデータをiso化する前に「autochk.exe」も入れてからiso化しました。
方法は簡単で、UltraISOで「win51」「win51ip」等を「新規ファイル」で取り込む際に、
一緒に「autochk.exe」も「新規ファイル」で取り込むのです。
これで回復コンソール+cautochk.exeの入ったisoデータができるので、CDに焼いて挿入。
先程と同じ経過を辿ってchkdsk /rをかけ、AUTOCHK.EXEのパスを入力します。
場所はCDドライブ直下になっているので、「E:\」等と入力→'Enter'キーを押す。
(「E」はCDドライブを示します、ご自身のPCで該当する記号は「mapコマンド」でご確認ください)
ようやくチェックディスクが始まりました。
進捗状況が%で表示されるのですが、これが一向に進みません。
自分のPCの場合、最終的には8時間ぐらいかかりました。ここは気長に待つのみ。
チェックディスクが完了したら、CDを抜く→「exit」と入力→'Enter'キー。これで再起動となります。
(CDを抜かないと、再度回復コンソールが起動するだけになってしまいます)
~ XP「回復コンソール」の利用:回復・破滅編 ~
さて再起動。以前とは違って最初のエラー表示は出なくなりましたが、
通常より大きめのカーソルが表示→エラー表示→再起動→カーソル→…という無限ループに。
しかし、もう一度CDを挿して回復コンソールを立ち上げると変化が…!
画面が、所定の表示に変化したのです。
つまり、「どの Windows インストールにログオンしますか?」が表示されるようになったのです。
これは、少しだけではありますがXPが快方に向かっているということなのでしょう。
迷わず'1'キーを押下→'Enter'キーを押下!すると…。
Administrator のパスワードを入力してください:_
とおっしゃるのですが、当然素人にAdministratorのパスワードを設定した記憶はありません。
結論から言うと、設定した記憶がなければ何も入力する必要はないようです。
そのまま'Enter'キーを押下、間もなく「C:\WINDOWS>」と表示されます。
こうなると割と典型的な手法でも回復できるのでは?と思い、こちらのサイトを拝見。
ざっくり言うと、あるファイルを別のファイルに置き換えるという作業をしています。
サイトの指示に従ってコマンドを打ち込み、CDを抜いていざ再起動。
すると、無限ループではなく最初のエラー画面が出てしまいました。
もう一度CDを挿して先ほどと同様の操作を繰り返すと、ある問題点が。
Administratorのパスワードが変わってしまい、何も入力しないとエラーを返すようになったのです。
原因ははっきりしています。直前の操作が悪影響を及ぼしたに違いありません。
ということで、PCを落としてHDDを抜いてUSBに繋ぎ、先程の置換作業の逆を実行。
無事に作業前の状態に戻しました。
次にどうしたらよいか?今度はこちらのサイトにあたりました。
「直ぐにカーソルだけが出る」場合に「fixmbrコマンド」が有効とのことで、早速やってみることに。
これは、ざっくり言うと「ドライブを読み始める地点を変更する」というコマンドのようです。
(この辺りは自分も正確に理解している訳ではないので、詳しくはGoogle等でお調べください)
回復コンソールを立ち上げて、「fixmbr」と入力。確認メッセージが出るので'Y'キーを押下。
これが、我がXPを最終的に破滅へと追い込みました。
CDを抜いて再起動すると最初のエラーが表示されるだけ。
CDを挿して再起動すると「どの Windows インストールにログインしますか?」の表示が消滅。
怖くなって「chkdskコマンド」を実行すると、「解決できないエラーが1つ以上ありました」と返される。
もう万策尽きた、もうWindowsを最初からインストールし直そう、と自棄になりました。
~ 再インストールも苦難の道のり ~
ということで、初っ端に登場したバックアップCD(全4枚)の登場。
1枚目から順に、画面の指示に従って挿入していくとあら不思議。
1枚目の時点でエラーが発生し、「最初からやり直せ」等と言われてしまいました。この症例が2回。
3回目にようやく三度目の正直だったのか、無事に4枚目まで挿入完了。
Cドライブのデータは全部初期化され、Dドライブのデータは全部残るという結果になりました。
買ったばっかりのときの画面(初期設定画面)が出て、指示に従ってセットアップ、そしてログイン。
早速完全復活に向けて無線LANの設定をしようと思ったのですが、何度やってもエラーが発生。
無線管理ソフト上では「接続完了」となっているのに一切ネットにつながらないのです。
ここで、PC故障前から割とよく行なっていた操作を実行。
スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→コマンドプロンプトでコマンドプロンプトを起動して、
「ping XXX.XXX.XX.X(IPアドレス)」と入力して'Enter'キーを押下。
すると、普段は見かけない奇妙な文字化けを発見。まだXPは完全に復活していなかったのです。
解決策が見いだせなかったので、再度バックアップCDをPCに挿してXPを再インストール。
再び完全復活に向けて、まずはWindows Updateで一気に更新プログラムを導入したところ、
Windowsを起動したりアプリケーションを開けたりする度にエラーメッセージが出現。
しかもその瞬間、そのアプリケーションが強制終了するという無駄なおまけつき。
これでは作業もできたものではありません。
もうお分かりですね。もう1回XPをインストールし直したのです。もううんざり…。
結局Windows Updateに関しては、セキュリティソフトを以て肩代わりをさせるという方針にして、
更新プログラムは導入しないことにしました。Microsoft的には勿論推奨されないでしょうけどね…。
尚、自動更新のうざったい勧告を止めるのはスタート→コントロールパネル→自動更新でできます。
~ まとめ+教訓 ~
以上がKeihan7203Fの中学卒業+春休み前半戦の思い出です…。
興奮冷めやらぬうちに筆を執ったのでとりとめのない内容になってしまいましたが、
最後に自戒の意も込め同様の症状に悩まされている皆様に僭越ながらアドバイスをさせて頂きます。
・PCが壊れる前に、データのバックアップを必ず、こまめにされることを推奨します。
・PCが壊れる前に、「バックアップCD」の存在を確認しておくことを推奨します。
PCによっては購入時に付属されていたり、自分で作らねばならなかったり、色々です。
・回復コンソールのCDを作成する際は、最初から「autochk.exe」も同封されることを推奨します。
・「fixmbrコマンド」はダメ元で、最終手段で、というつもりで行なってください。
これに限らず、XPが故障した時点で修復は「ダメ元」の意識で行うと気が楽です(笑)
・今回の作業で作成されたKnoppixのCD・回復コンソールのCDは、
また同様の症状が現れるときのために大切に保管しておくことを推奨します。
こんなところでしょうか…とにかく苦労させられた1週間でした。
質問等ありましたらコメント欄まで…と言いたいところなのですが、
何せ素人なもので正しくお答えできる自信がありませんしこの記事の信憑性にも自信がありません。
質問しないでください、とは申し上げられませんが、Yahoo!知恵袋等を利用されることを推奨します。
それでは(明日からまた交通系の話題に戻れる…かな?)。
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