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今回考えたいのは「電光掲示板」。
(私事では今日は激動の1日だったのですが、とりあえずバス連載を完結させます。)

電光掲示板といっても、車内にあるものと車外にあるものがありますね。
まずは車外のものを考えてみましょう。
これは行先や経由地を示すもので、かつては方向幕を採用していましたね。

 
▲左が方向幕、右がLED。かつては右の車両もLEDだったと思われますが…。

ここで、LEDと方向幕の長所・短所を確認してみましょう。

LEDは、方向幕データの追加・削除が容易で、路線バス系統にはまさに適しています。
(その割に、鉄道車両へLED採用と較べると随分遅かったですが…)
また、行先の切替も機械操作が終わり次第一瞬で済みます。
更に、側面LEDではスクロール表示も活用して様々な情報を提供しています。

一方、方向幕の長所は何でしょうか?
まず、写真を見てお分かりの通り路線バスのLEDはオレンジ色だけ。
これに比べて、方向幕では様々な色や絵を使うことができ、彩りを添えています。
例えば、レインボーブリッジを渡る都営バス虹01系統(浜松町駅~東京ビックサイト)では、
側面方向幕にレインボーブリッジの絵柄が入っています。
また、側面方向幕では経由地の数が柔軟に変更できます。
長い系統では7つ程の経由地を挿入したり、短かったら2つだけにしたり…。
LEDでは経由地は2~3箇所しか指定できないのが基本です。

このように、LEDになったからといって必ずしもいいことばかりではないですね。
乗客側には今ひとつ利点がないようにも思えてしまいます。
しかし、バス事業者側としては方向幕に戻す気がさらさらないでしょう。

この折衷案を考えるときに、やはり鉄道の発想を借りることになります。
要するに、フルカラーLEDの採用です。こうすれば明らかにLEDの彩りは増すでしょう。
また、側面方向幕の柔軟性については、従来のようにLEDをケチるタイプではなく、
全面をLEDで敷き詰めることが考えられます。
…と執筆した後でGoogle検索を軽くかけてみると、この案は既に実現しているようです。
大阪のバス事業者(どこの会社でしょうか…?)の例がこちらのサイトで掲載されています。

更に、「LED方向幕に絵柄も入れたい!」という場合はどうすればいいでしょうか?
これはアンチエイリアス処理のできるLEDを導入することで解決します。
身近な例では、東海道・山陽新幹線に導入されているN700系のLEDでしょうか。
本ブログのタイトルにもなっている京阪では、こういうものがあります。

…しかし、こう考えるとバスは鉄道より遅れをとっていますね…。
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昨日は更新できず申し訳ございません…。疲労が溜まっておりまして。

さて、今日こそは降車ブザーがテーマです。
降車ブザーといっても色々な会社の色々なボタンがありますが、
僕の生活圏が都営バス管内であることもあり、都営バスを中心としたものを紹介します。

ではまず写真から。

 
▲左の方が古いデザイン。割とモダンな感じが好きだったのですが…。

両者の欠点・利点を利用者目線で考えてみました。

・デザイン … 古い方が秀逸。新しい方が色がうるさく、プラスチックが安っぽい心象。
・押し心地 … 新しい方が「ポチ」という明確な感触があり分かりやすい。
・鳴動音 … 新しい方が柔らかい電子音になっていて、好感は持てる…かな?

…とりあえず、新しい方の課題はデザイン面。
今回調べてみて、意外と降車ボタンが進化していることに気付かされました。

最初の降車ボタンは、小さなボタンを押すと「チン」と鳴って終わり。
特に「とまります」と光る訳でもなく、押したのか否か不安でした。

それに対応するべく、押すと光るボタンが開発されました。
しかしながら、製品によっては押しボタンが小さいため押しにくくなっていました。

そこでボタンを大型化。最初にお見せした写真のものにだいぶ近づいてきました。
ところが、ボタンが出っ張っていたため、誤って押す可能性がありました。
この頃になると、手摺にも押しボタンがつくようになりました。

そしてボタンを埋めるように変化を加えました。近年まではこれが最新タイプでした…が。

壁に設置されている押しボタンと手摺に設置されている押しボタンを統一規格化することで、
コスト削減を図ることが考えられるようになりました。
また、鳴動音や押し心地等、細部にまで配慮を加えることが考えられました。
これが最新版だと思われます。

上記の物語風変遷は推測ですが、おそらくこういうことなのでしょう。

さて、押しボタンの今後の課題に戻りましょう。
まず、デザイン面。これは早急に解決して欲しいものです。
そして、これは細かい話ですが、二箇所のネジ止めが気になりますね。
阪急電車では「お客さまにネジを見せない」という精神で車両を製造していますが、
こういう気配りが路線バスにあってもいいように思うのです。

しかし、考察してみると案外押しボタンも進化していたものです…。
今回は手摺の話をするんでしたね。

一般に、電車の手摺の色は銀色で、金属がむき出しになっていることが多いですね。
悪く言えば殺風景ですが、良く言えばどんなデザインでも基本的に相性がいいですよね。
この車両みたいに、手摺に色をつけて彩りを添えることもありますが…。

で、路線バスはというと。

5年前ぐらい:黄色+黒
現在:オレンジ

という、なんとも言えないセンスの色になっています。
しかも、これが銀色の手摺に塗装というのではなく、
銀色の手摺に色のついたゴム素材のものを巻きつけるような感じになっているんです。
触りごこちはそこそこですが、最大の難点は汚れが付きやすい+目立ちやすいこと。

色についても、特にオレンジに関しては目が痛くなるくらい明るく、
車内インテリアとの調和がとれているとは到底思えません。
では、何故こういう色の手摺が路線バスには採用されているのでしょうか?

考えられるのは、手摺に掴まることの重要性に差があること。

手摺に掴まるのは、発進・停車時の衝動に耐える為ですが、
この衝動が路線バスの方が大きいことは、想像できないことではないでしょう。
自動車の方が加減速度が大きいのです。
そうすると、手摺に掴まることが路線バスの方が重要になってきます。
もし路線バスの手摺が銀色なら、咄嗟のときに掴まれずに転倒事故が起こるかも知れません。

…だからと言って、改善の余地がないとは思いませんが。
色は安全上の理由という話ですが、素材についてはもっと研究の余地があるように思います。
少なくとも、ゴム素材では清潔感に欠けますからね…。
こちらの例のように、ゴルフボールのような素材で銀色をコーティングするのも策でしょう。

尚、最近では鉄道車両でもオレンジ色のつり革を採用する事例がありますね。
今後は何がスタンダードになってゆくのでしょうか?

次回は降車ブザーでも取り上げようかな?と思っています。
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