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Odakyu Hankyu Blog管理者のヤマケソさんが取り上げていましたが、
小田急の2012年ダイヤ改正がかなり大掛かりなものになるようです。
プレスリリースを見たところ、小田急に関して無知な僕でもかなりの驚きでした。
ということで、今回は素人なりにこのダイヤ改正を分析してみたいと思います。


~ 車種の統一化・効率化 ~

まず、なんとこのダイヤ改正で3車種を一気に引退させるようです。

・HiSE:10000形 … 扉部に段差がありバリアフリー上問題があった。
・RSE:20000形 … 主たる運用の「あさぎり」に劇的な変化が発生(後述)。
・5000形 … 最後の「小田急顔」。単純な老朽化に伴う引退?

これにより、小田急の保有車両は、

・ロマンスカー … LSE:7000形・EXE:30000形・VSE:50000形・MSE:60000形
・一般車両 … 8000形・1000形・2000形・3000形・4000形

と、かなり統一化・効率化が進むこととなります(特にロマンスカー)。

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▲最年長のLSEはこれからも運用されるようです。しかし一体何故?@世田谷代田

個人的に3車種一斉引退というのは短期的にはかなりのリスクを伴う悪寒がします。
要するに鉄道ファンが3車種分来る訳で、1車種引退以上の混乱が見込まれるのです。
確か、5000形10連引退時もかなりの騒動だったとヤマケソさんから聞いているのですが…。
(僕から言わせてもらえば「10連消滅」がそんなにオオゴトなのかよく分かりませんが)

まぁこれはあくまでも一時的なものですから、
鉄道ファンの皆様と鉄道員の方の協力があればどうにかなると信じています。

ところで、「なぜ3形式も廃車して運用数が足りるのか?」という疑問が出ることでしょう。
一般車両は4000形増備・3000形10連化が理由として挙げられますが、
ロマンスカーに関しては置換え用生産が行われた記憶はありません。

ここで鍵を握るのがMSEの運用増です。
MSEとは「Multi Super Express」の略だそうですが、現在は朝夕の地下鉄直通運用しかなく、
「何がMultiなんだ?Metroの間違いだろ絶対に!」と思っていたものです。
しかし、ダイヤ改正より日中をはじめとした「あさぎり」の全運用を担うことになり(詳細は後述)、
運用に必要な編成数が減ったと考えられます(実際はVSE増備もあるかも知れませんが)。

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▲地下でも映える「フェルメール・ブルー」にロマンスカーの色「赤」を巻くデザイン。@経堂

尚、MSEに関しては土休日の「あさぎり」が「えのしま」と併結運転を行うことから、
「えのしま」の一部列車(「あさぎり」併結列車)もMSEによる運用になると考えられます。

ロマンスカーに関してはだいぶ効率化が進むことになりますが、
一般車両はそれでも5車種ある上に異系列同士の連結もあり、効率的とは言えません。

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▲5000形4連+3000形6連(?)による10連。現在5000形10連は消滅済。@経堂

しかし、これにも小田急は容赦しないようで、一般車の増解結運用を廃止するというのです。
小田急と言えば未だに「分割位置A」「分割位置B」の看板が主要駅で見かけられますが、
いよいよ全社的にそれが過去のモノとなってしまいます。

今後の動向として、6+4連の中間運転台撤去工事による10連固定化が考えられます。
勿論、同じ仕様の車両同士で編成を組成して固定化を行う、と。
ですがその場合、貫通扉のない3000形は車内の通りぬけができないことになります。

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▲3000形、運転台撤去すらしないのでは?という予感がしないでもない…。@世田谷代田

勿論、同じ仕様の車両同士で編成を組成するけれど固定化しないという可能性もあります。
これは京阪電車等で採られている手法で、柔軟性が増すというメリットがあります。

例えば、5+2連の車両があれば普段は7連として本線に、
支線区沿線でのイベントで大量輸送が必要ならば5連として支線区に就くことができるのです。

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▲勿論、宇治線2600系のように2+2=4連を固定化している事例もあります。@宇治

この辺に関しては僕の妄想も多分に含まれておりますので本気になさらぬよう…。


~ 地下鉄直通ロマンスカー、凖再編 ~

一番驚いたのは、「メトロはこね」が平日にも1往復設定されること。プレスリリースによれば、

平日にも首都圏北部、東部にお住まいの方の箱根へのアクセスが向上

とのことですが、素人頭ではどう考えても平日に箱根需要があるとは思えないのです。
そりゃ、朝に上り・夕方に下りという設定ならば小田原等からの通勤需要もあり得ますが、
朝に下り・夕方に上りという設定はどう考えても観光需要の喚起ですよね…。
次期ダイヤ改正でなくなりそうなロマンスカー運用第1位なのではないでしょうか。

「メトロホームウェイ」新百合ヶ丘停車、「メトロはこね」成城学園前停車はまぁいいでしょう。
停車駅の増やしすぎによるロマンスカーの地位低下は考えられなくはないですが、
車両面でブランドを既に築いていますし、停車駅追加は利便性の向上を意味しますから。

ただ、プレスリリースを見て「デタラメにメリットを並べ立てるな」と思ったのがこれ。

世田谷地区から箱根方面・都心部へのアクセスが向上

昼下がり~夕方に成城学園前からわざわざロマンスカーで都心に向かう需要があるのか?
アクセスが向上するのは事実かも知れませんが、「だから何?」という印象も残ります。

で、最も予想通りだったのが有楽町線直通ロマンスカー「ベイリゾート」廃止
臨海副都心への輸送に需要は殆どないでしょうし(未だに未開発地域多いですからね)、
TDRアクセスとしてもさほど意識されなかったのでしょう。
そして最悪だったのは月2日不定期運行という歯切れの悪さ。
6連での運行という観点からも、小田急が本腰を入れている運用とは思えませんでした。

「ベイリゾート」を切ったのは正しい選択だったでしょうが、
平日「メトロはこね」という新たな失敗作の悪寒がする列車ができた地下鉄ロマンスカー。
ダイヤ改正後の利用客推移にも注目したいと思います。


~ ロマンスカーも一般列車も、利便性向上へ ~

まずロマンスカーが朝夕を中心に結構増発されるようです。詳しくは知りませんが。
それと共に、夕ラッシュ時のロマンスカーについて発車時刻と方面をパターン化する模様。
プレスリリースには時刻が色々と示されていますが小田急のダイヤは詳しくないので省略。
まぁ、特に悪い要素は見当たりませんよね。

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▲朝夕に活躍するEXE。「さがみ」「えのしま」の併結は土休日の日常風景となる。@世田谷代田

次に、土休日の昼間のロマンスカーの運転形態も変わるようで、
「えのしま」と「さがみ」「あさぎり」の連結運転が始まり、ロマンスカーを4本/時から3本/時に削減
削減した1本/時は快速急行運用となるようです。

方面別ロマンスカーの総数を最大限減らさずに快速急行を増やすという相反する条件を、
併結運転という形で解決するというのは非常に面白い発想だと思います。

・2本/時 … 「はこね」系 → 「はこね」系
・1本/時 … 「さがみ」 → 「えのしま」
・1本/時 … 「えのしま」or「あさぎり」 → 「さがみ」or「あさぎり」(一部区間で「えのしま」に連結)

「さがみ」が本数減、「えのしま」が本数増となっていますが、
「えのしま」「さがみ」「あさぎり」の1時間あたりの本数の合計は現在と同じなのです。
一部区間においては連結運転がある為、本数が減っているように見えるということ。
(ただ、連結運転が故に各列車の両数は減ってしまいます


~ 「あさぎり」革命 ~

そして今回のダイヤ改正の契機になったロマンスカー、「あさぎり」。
現在は小田急・新宿~JR御殿場線・沼津を小田急のRSEとJRの371系が結んでいます。
しかし、JRは371系を1編成しか所有していないこともあり、運用上弊害が出てきたのでしょうか、
運転区間を新宿~御殿場に短縮の上、車両は全て小田急車のMSEとなるのです。

元々「あさぎり」は小田急側の熱烈なプッシュでようやく実現したのですが、
今回のダイヤ改正ではJRとの温度差が明確に表れる結果となりました。

しかし、よくよく考えれば、これはどえらいこっちゃ!
現在、MSEは小田急と東京メトロの保安装置を搭載していますが、
新たにJR東海の保安装置を搭載しなければならないことになるのです。

しかし、現在のところMSEにJR東海の保安装置を搭載したとする情報はありません。
一方で、JR東海にとってMSEは運転士が触れたことのない「新車」。
その試運転には数ヶ月かかるとも言われており、年明けに始めないと間に合いません。
果たして間にあうのか(いや、間にあうんでしょうけど)。

かつて、冗談半分で「メトロあさぎり」等という特急を妄想したことがありますが、
まさか(車両面で)実現可能な段階に来るとは、予想だにしませんでした。
(まぁ、実際は絶対に需要がないので実現しないでしょうが。臨時でも)


~ 謎の「町田始発の急行」 ~

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▲土休日において、日中の 急 行 は小田原始発でしか有り得ない。@世田谷代田

今回最も全容の見えて来ないのが「土休日の日中、町田始発の急行を1本/時運転」です。
何が見えないかと言うと「で、折り返しは?」ということです。

普通、何かを長時間に渡って増発する際は「上下線で増発」というのが一般的です。
これは当然で、終点まで行った増発便は必ず折り返さなければならないからです。
ところが、「町田始発の急行」が増便されるのに「町田ゆきの急行」の情報が全くないのです。

まさか、1本/時、新宿から町田まで回送を流す筈もないですよね…。
素人でも「これはおかしい」ということはよく分かります。


今回のダイヤ改正、MSEの大躍進が一番目立つところでしょうが、
一般列車の増解結運用廃止に伴う動向や町田始発の急行の真実等、
様々なトピックがありロマンスカー的には大々的な改正となりました。
実際の列車がどのように動いていくのか、期待半分不安半分、
そして去りゆく引退車両を惜しみつつ見守りたいと思います。

長文になりましたがこの辺で。ではでは。
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東上カルチャーショック①の続きです。成増に移動しました。
弊ブログと相互リンクをさせて頂いている某氏にこのことを話すと、
成増なります」というしょうもないことを仰ったので、唖然としてしまいました…。
(某氏の名誉の為、HNは伏せておきますが親しい方なら分かってしまうでしょう)

成増止の普通は扉を閉め、留置線へと回送されていきました。
それから暫くして、電車が1本も到着していない成増駅で聞こえた衝撃的な放送。

回送電車が、発車します。ご注意ください

…いや、もうとっくに発車してるんですが。
こういうところを見ていると、つくづく東武は雑な会社(?)だな、と思ってしまうのです。嫌でも。

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普 通  志 木 (30000系10連):注目度は高く、同業者さんが2名ほどいらっしゃいました。

よく撮影していると、後から同業者さんがいらっしゃることがよくあるのですが、
その際に器材が大抵僕のコンデジより豪華で、恥ずかしくて退散してしまうことがしばしば。
今回は、コンデジの少年+ハンディカムの中年の方だったので、比較的楽(?)でしたね。

ところが、この成増という撮影地は下の写真のように必ず信号が邪魔をしてしまうのです。

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急 行 森林公園(50000系10連):このオレンジ色のマスクは未だに納得できない…。

そういう訳で、新たな撮影地を求めて移動。選ばれたのは朝霞台でした。
(もっとも、選定基準なんてある筈もなく、フィーリングで下車したまでですが)

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準 急  川越市 (8000系10連):普通と見紛うような、種別幕の存在感のなさ。

東上線の和光市~志木間は複々線となっていますが、使い方がどう考えてもアホです。
外側線を 急 行 準 急 が、内側線を 普 通 が使っている、と。
まぁここはいいのですが、問題は 準 急 が和光市~志木間各駅停車であること。
実質、 普 通 が内側線にも外側線にも走っていて、複々線を有効活用できていません。

東上線の種別はどうも謎めいた一面があって、例えば通勤急行
 急 行 より停車駅が5つほど多いのですが、 準 急 と比べると停車駅が2つ少ないだけ。
…もう…通勤準急でよくないか…?

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普 通  池 袋 (10000系10連):このご時世で未だに方向幕に英字がないとは…。

東上線というより、東武の一般列車が「古臭い」と印象づけられてしまう理由を考えると、
個人的に「90年代の一般車両が殆ど存在しない」という結論に至りました。
東上線には9050系が数編成、伊勢崎線には日比谷線直通の20050・20080系ぐらい。

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▲昨日と同じ写真ですが9050系。床下機器が9000系より近代化されています。@下赤塚

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▲20000系にドアチャイム・LED・新型床下機器を加えた印象の20050系。@西新井

で、これらの車両はデザイン的に80年代の車両のまんまなのでさして新しい印象がない。
実質、90年代の車両は東武に存在しないんですね。
(というより、90年代のバブル期に東武がスペーシア新造に取り組んだ為でしょう)

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▲新塗装化が発表されたスペーシアは、バブル末期に製造された東武の集大成。@梅島

…話は飛びましたが、朝霞台。ダメですね、この撮影地。
コンデジが精一杯ズームできる領域は夕方になると基本的に陰ばかり。
後で撮影地ガイドを調べたところ、朝霞台の撮影ポイントは望遠~超望遠が必要なようです。
「コンデジは帰れ!」ということでしょうな(苦笑)。

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急 行  池 袋 (10030系10連):もはや構図が半ばヤケクソと化しています…。

流石に疲れてきたのと、意欲がガタ落ちしたのと、陽が落ちてきたのと、寒くなったのとで、
これにて退散することに。まともな写真が殆ど撮れませんでした…(涙)。

撮影記系のネタだとあと3本はこしらえられるのですが、どう考えても手抜きですよね…。
そう言えば淀ターフィー号の続編まだ書いてないですね…怠慢だなぁ。

寒くなってきましたが、お体にはお気をつけて。ではでは。
ここ最近、鉄道から離れた生活を送っているKeihan7203Fです。
いや、電車自体は通学で乗ってるんですけどあまり精力的な活動はしてないなぁ…と。
ブログの改装もしたはしたけれど、あまり満足はしてないですね…。

さて、かなり前の話になりますが、東上線の撮影に行きましたのでそのご報告を。
午後から出撃したので写真のクオリティーは普段以上にアレですが…。

まずはJRで池袋へ行く途中、渋谷でNEXが来そうだったので撮影開始。

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▲15連の威力。壮観なのはいいんですが、前照灯がHIDちゅうのはどうも殺風景な…。

で、肝心の本チャンなんですが見事に失敗。結局30分無駄にしました(涙)
ところで、JR東日本の電光掲示板の表示量の貧弱さは何なんでしょうね?

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▲「成田エクスプレス」の文字といい、飛行機マークの文字といい…。

まぁ、大量に一斉に導入するのならやはり低コストがテーマになるんでしょうけど。

そして池袋へ、そこから東武東上線でときわ台へ。

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普 通  池 袋 (30000系10連):東上線にまともな新車がこれぐらいしかない現実…。

ところが、肝心の撮影地が日陰になっていたのと、ホームから聞こえる、
「暇だね」「何する?」「麻雀しかないでしょ!」」という謎の放送に耐えられず、
次なる撮影地・下赤塚に移動することに。

P1090807.JPG
普 通  池 袋 (9050系10連):副都心線の前から地下鉄直通用で、希少なGTO車。

東武が採用している東洋GTOはかなり力強い走行音を奏でますね。不思議なもんです。

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普 通  成 増 (50090系10連):下赤塚の正しい(?)撮影地。ズーム+トリミングでやっと。

下赤塚は上の写真の通りカーブが素敵な撮影地なんですが、
どうも僕のコンデジでは限界があると思ったのでさっさと移動。とりあえず、終点・成増へ。
(何気に3回目の撮影地。効率悪いですね…陽もだいぶ傾いています)

50090系と言えば夕ラッシュ時下りに運転される座席指定制のTJライナー用車両ですが、
座席をロングシートにすることで日中は一般運用にも就けるようになっています。

P1090814.JPG
▲ロングシート状態の座席。TJライナー時はクロスシートとなって運行する。

さて、お金をとるくらいの座席はいかほどのものかと座ってみました。
確かに悪名高い50000系列のカチコチシートよりは幾分かはマシでしたが、可も不可もなく。
要するに普通のロングシートとしては及第点ですが、金をとるにしてはどうなの?と。
些かボッタクリ感が否めないですね。特にヘッドレストの硬さが異常です。
(まぁ、座席指定制の料金=着席保証金なので、品質はあまり関係ないのでしょう)

P1090815.JPG
▲LEDによる旅客案内装置はロングシート用に扉上・クロスシート用に妻面部に設置。

この辺りは東武にしては珍しく(?)配慮がなされている箇所ですね。
ただ、惜しいのはこの時代にして液晶ではなくLEDである点です。時代遅れ感が否めない…。

続きはまた今度っちゅうことで。
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