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ブログの改造を試みて失敗、レイアウトが改悪されてしまったKeihan7203Fです。
HTMLとかCSSとかちゃんと勉強しないといけないんでしょうね…。
(因みに悪戦苦闘したのが「float」。各種サイトのメソッドを実践してもダメでした…)

さて今回は、ターフィー号批判①の続きをお送りする予定だったのですが、
速報が入って参りましたので急遽内容を変更してお送り致します。

現在の日比谷線03系を置き換える車両の形式は、
東西線→15000系、千代田線→16000系の規則に則って13000系となるでしょうが
銀座線→1000系となりましたが日比谷線にはそれほどの歴史がありませんので…)、
なんとそれより前に日本で初めての13000系が誕生することになりました。

それは、なんと京阪電車13000系。本日付の報道発表資料をご覧ください。


とりあえず、報道発表資料を見ながら色々京阪の思惑を推測してみたいと思います。
(事実と異なる記述を多分に含む場合があります。ご注意ください!)

~ 外観デザインは3000系を踏襲しつつ"一般化"を意識 ~

パッと見、現在の日中に 特 急 を務める3000系と同じにも思える前面デザイン。

P1040221.JPG
▲円弧状になった標識灯・尾灯、側面まで広がるパノラマ窓等は共通しています。@御殿山

ところが、実は結構相違点もあるのがお分かり頂けるかと思います。

・前照灯が3灯ではなく2灯
・非常用扉部の黒塗装の省略 … 完全な円弧のデザインに
・スカートの形状変化 … 若干の小型化
・車体上部(種別・行先表示・前照灯)の上の塗装が変化 … 赤・青・緑ではなく黒に

これら、特に前照灯とスカートに関してはデザインの"一般化"
少々悪い言い方をすれば「グレードダウン」の結果ということができると思います。
非常用扉部の黒塗装に関しては、従来の一般車に若干寄り添う形になったように思います。

P1030683.JPG
▲6000~10000系で見られる黒い円弧のデザイン、車体下部には及びません。@祇園四条

車体上部の塗装変更に関しては、13000系から新たに導入された
コーナーにエッジをもたせた「ウェッジシェイプ」というテーマを具現化したものと考えられます。
これで通勤車ならではの軽快感を表現するとのことですが、あまり似合わない気もします。

個人的に非常に意外だったのが、6000~10000系の非常扉デザインが廃されたこと。
3000系登場時には、「貫通扉を中央に配するのは特急系車両の伝統」と思っていました。
根拠は、一般車の7000系が「左半分貫通扉」というスタイルだったのに対して、
同時期に登場した特急車の8000系が「中央貫通扉」となったことでした。

P1030711.JPG
▲7000系(旧塗装)。前面の左半分が大きな非常扉になっているのが分かります。@三条

P1030701.JPG
▲8000系(新塗装)。中央に非常扉と特急の伝統・鳩マークがありますね。@三条

13000系から、京阪電車は再び「貫通扉は車体中央」という法則に戻ると考えられます。
これは、8000系・3000系を除けば40年前に登場した5000系以来久々になります。
個人的には秀逸だと思っていた京阪一般車の貫通扉デザイン、消えてしまって残念。

側面に関しては、基本的に10000系ベースとなっているように見受けられます。
但し、扉下部に橙色の塗装が施されており、行先表示器もフルカラーLEDだと思われます。


~ 上質な"暗さ"のある内装は京阪スタンダードへ? ~

現在、 特 急 運用に日中就いている8000系と3000系は、
車内の床・扉が墨色で塗装されており非常に上品ないい意味で"暗い"車内を演出しています。
これも「特急系車両のブランド」という位置づけなのかと思っていたのですが、
なんと一般車たる13000系にまで採用されることが明らかになりました。
墨色(及びアクセントカラーのオレンジ)が京阪の車両における内装の標準配色となるでしょう。

吊革の色は、8000系=赤、3000系=青となっていたことを考えると妥当な「萌黄色」。
今後の新車も、車両の役割に応じた色の吊革が採用されそうです。


~バリアフリーと安全性の強化~

内装で最も特徴的なのが、バリアフリーと安全性の強化。具体的には以下の通り。

・扉端及び下部に橙色の塗装
・座席横の仕切板の大型化
・スタンションポール(手すり)の増設 … 扉間ロングシート部に各2本
・網棚の高さの適正化 … 優先座席付近は50mm、その他の場所では20mmダウン


座席横の仕切板に関しては、残念ながらコスト削減の為共通部品が採用されそうです。
というのも、従来の京阪電車の座席仕切板にはなかった不自然な凹凸があり、
どうもJR東日本のE233系等ののいわゆる「走ルンです」シリーズのものに似ているのです。
完成度の高い内装だけあって、ここで手を抜かれるのは些か心外です。

スタンションポールに関して。
関西の電車は、スタンションポールが極力排除された車内が特徴的でした。
見た目の上で目障りだと敬遠されがちだった、という説もあります。
ですが、安全第一が鉄道の使命ですから、こればかりは致し方ありません。


~内装から分かる京阪のスタンス~

その他の(従来車からの)変更点としては、以下が挙げられます。

・扉上(LED旅客案内装置の上)にあった広告枠が液晶画面の左右に移動
・液晶画面装置が車両側壁から出っ張っている
・壁紙の色が肌色?
・妻面窓の復活 … 40年前の5000系以来

扉上の広告枠、LED旅客案内装置の搭載された車両ではかなり強引に設置しており、
なんと天井にあったのです。広告を見れば見るほど首が痛くなる状態。
これでは宣伝効果もあったものではありませんから、これは立派な改良と言えます。

ただ、液晶画面の出っ張りは頂けませんね。
「いや、出っ張っているのは普通だ」と思われる方が多数かとは思いますが…。

P1030687.JPG
▲京阪3000系の液晶画面。天井との境目が写っていますが、非常になめらかです。

これが、報道発表資料のイメージ図のように見栄えが少々低下してしまうのです。
まぁ、この点については3000系との差別化という解釈ともできそうですが。

いずれにせよ、広告用液晶画面が設置されていないのは評価できます。
(準備工事をしている可能性は否定できませんが…)

妻面窓について。
妻面窓と言われてもピンと来ない方もいらっしゃるでしょうが、
報道発表資料の3枚目、「荷棚の高さは従来車両より低く設定」のイメージ図をご覧ください。
貫通扉(墨色)の左右に窓があるのがお分かり頂けますね。これが「妻面窓」です。

京阪電車では、約30年前の6000系よりこれを廃止しているのですが、
なんと5000系以来久々に復活することになったのです。
しかも、全国の大都市鉄道が妻面窓廃止の方向に流れているのに逆行する形で。
これも軽快感を表現する「ウェッジシェイプ」の一環なのではないかと思います。
開放感は軽快感とつながっていきますからね。

従来の問題点を改良し、3000系のブランドを引き継ぎつつ、
コスト削減という命題との妥協点を見つけて通勤車独自のブランドを創る。
13000系はそうした重要な位置づけの車両だと思っています。


~メカ的に気になるところ~

下回りは基本的に10000系と同一の仕様になるものと思われます(車番は推測です)。

←淀屋橋・中之島・中書島                              出町柳・宇治→
13050(Mc) - 13550(T) - 13500(T) - 13000(Mc)

 
ただ、明らかに新造車にしてはおかしいところがあります。皆様はお気づきでしょうか?
ヒントは報道発表資料1枚目の外観イメージです。

実は、なんとシングルアームパンタグラフが採用されていないのです。
大津線では京津線800系、京阪線でも3000系から採用が始まったにも関わらず、です。

P1030831.JPG
▲バラバラな架線の高さに対応する為、800系で初めて採用されました。@浜大津

可能性としては1つしかありません。廃車発生品の再利用です。
そしてこれを現実視できるものにするのが、10000系の存在です。

P1040401.JPG
▲2002年登場・2006年増備にしてシングルアームパンタが不採用の10000系。@星ヶ丘

この車両、2002年登場分に関しては大規模なリユースが実践されています。Wiki曰く、

1900系のHB1500B形コンプレッサーや2600系のPT-4805A-Mパンタグラフ、
はては汎用品のヒューズ箱、棒連結器からタイフォンに至るまで
廃車発生品や予備パーツの見直しによる発生品を流用してコストダウンを図った
とのことですから、この13000系についてもここまでではなくとも可能性は否定できません。
廃車発生品も、今年大量に廃車となった2200系・2600系のものがあると思われます。


~宇治線での運用~

この13000系、宇治線で順次営業運転を開始する予定とのことで、
2600系4連5編成を置換すると報道発表資料では示されています。
これにより2600系4連は(通常編成としては)、新塗装を含めて全廃となります。

簡単に言えば、宇治線の車両が全て13000系に統一されるということです。
宇治線は旧型車両の楽園、というのはもはや過去の話になるのですね…。

気になるのは宇治線のワンマン化についてですが、
報道発表資料に一切言及がなく、見通しの悪いホームが宇治線には多数存在し、
運転士1人では保安上問題がある(と思われる)ことから、
引き続きツーマン運転が行われるという説が有力です。

ただ、数十年規模では対応機器の設置・ワンマン化も十分あり得ると思います。

~総括~

総合的な評価としては、
「予想を遥かに凌ぐクオリティーの車両が来たな、流石京阪!」という印象です。

はっきり言って、
10000系以下の品質の内装で、外装はアルミ剥き出しな車両が発表されても、
現在の京阪の収支状況から勘案すると致し方ないとも思っていたので…。

新車については株主関係の資料で「平成23・24年度に導入」という話がありましたが、
まさかこれほど早く発表が来るとは予想もしていませんでした。
ある京阪ファンの「13000系か…」というつぶやきを見て驚いたものです。

そして、置き換え対象が宇治線というのはごもっともなのですが、
寝屋川車庫で「8連の車両を7連にして…」というような張り紙があったのが話題となり、
すっかり「7連か8連の新車導入」と思ってしまい、これまた驚きでした。

形式番号も非常に驚きました。
1000~10000が現状では全て埋まっているとはいえ、11000と12000を飛ばした付番。
きっと「3000系の血を引き継ぐ」という意味合いも込められているんでしょうね。

ただ、「予想を遥かに凌ぐクオリティー」とはいえ、
3000系と比べてしまうと些かクオリティーの落ちている箇所があり、残念な部分も。
まぁ、そこはブランド車との差別化と割り切るのが正しいでしょうね。

いずれにせよ、実車の登場していない現状ではまだまだ分からない面があります
特に、デザイン面については実車を見ないと本当に分かりません。
(3000系のプレスリリース図と実車の差は本当に酷いものでした…)

長くなってしまいましたが、今日はこの辺で。
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